芸術係数@genron cafe──夜の世界のネット・アート

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  • 友の会会員 前売券
    1,500円
  • 友の会会員 当日券
    2,000円
  • 一般 前売券
    2,000円
  • 一般 当日券
    2,500円

【イベント概要】

今回の芸術係数は日本のネット・アートの草分け的存在であるエキソニモをお招きし、カリフォルニアン・イデオロギーに象徴されるハッカー文化に根差した表現と、日本の「残念な」インターネット文化に根差した、例えばインターネットを「新しい自然」と呼んだカオス*ラウンジや集まる人々それぞれが多数のリンクを持ち寄るハイパーテキストとしての家とでも呼ぶべき「渋家」の活動、二つのネット・アートの分断をゆるやかに繋ぐプラットフォームの可能性について、彼らのこれまでの活動を紹介しつつ、特に最近の二つのプロジェクト「The EyeWalker」と「インターネット ヤミ市」にフォーカスして考察します。

*タイトルの「夜の世界」は情報社会学者の濱野智史氏の造語で、欧米的な市民社会が代表する「昼の世界」に対し、社会的に「くらい」存在である「日本のサブカルチャーやインターネット環境」を指す言葉です。
私たちはこの言葉を椹木野衣氏の「悪い場所」に直接対応する言葉として捉え、後者が空間的な比喩であるのに対して前者は時間的な比喩であることに可能性を見いだしています。

芸術係数
2010年3月に活動開始。翻訳,読書会、トークイベント、展覧会企画などを通じて、現代美術のグローバルな言説風景を描く試み。芸術係数は20世紀以降のアートに最も大きな影響を与えたフランス人アーティスト、マルセル・デュシャンの造語。

エキソニモ EXONEMO

Photo: Nonoko Kameyama
怒りと笑いとテキストエディタを駆使し、さまざまなメディアにハッキングの感覚で挑むアートユニット。
千房けん輔と赤岩やえにより1996年よりウェブ上で活動開始。
2000年より活動をインスタレーション、ライヴ・パフォーマンス、イヴェント・プロデュース、コミュニティ・オーガナイズなどへと拡張し、デジタルとアナログ、ネットワーク世界と実世界を柔軟に横断しながら、テクノロジーとユーザーの関係性を露にし、ユーモアのある切り口と新しい視点を携えた実験的なプロジェクトを数多く手がける。国内外の展覧会やフェスティバルで活躍。
2006年《The Road Movie》がアルス・エレクトロニカ ネット・ヴィジョン部門でゴールデン・ニカ賞を受賞。
2010年に東京TDC賞で《ANTIBOT T-SHIRTS》がRGB賞を受賞。IDPW正会員。

辻憲行 Noriyuki Tsuji

1970年生まれ。キュレーター/翻訳。山口大学大学院人文科学研究科美学美術史専攻修了。1998年から2006年まで秋吉台国際芸術村(山口県)にてチーフ・キュレーターとしてレジデンス、展覧会、WS、セミナーなどの企画・運営を行う。
2008年から2010年まで東京都写真美術館学芸員。主な企画展(共同企画も含む)は、「アート・イン・ザ・ホーム」(2001)、「チャンネル0」(2004)、「トランスフォーマー」(2005)、第1回/第2回恵比寿映像祭(2009/2010)。芸術係数主宰。

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