再考〈悪い場所〉──「ふたつの震災」と現代美術

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【イベント概要】

阪神・淡路大震災と東日本大震災大震災という「ふたつの震災」を経験した日本。
現代美術はその危機でどのような役割を果たしたのか。

16年前の著書『日本・現代・美術』で、日本の現代美術は、歴史的な蓄積がなされない〈悪い場所〉という宿命を抱えていると論じた椹木野衣。その後〈悪い場所〉は美術のみならず、戦後の日本文化を論じるうえで欠かせないキーワードとなった。その着想は、阪神・淡路大震災の焼け跡、そして同年の地下鉄サリン事件の衝撃から生まれたという。「それは、1923年の関東大震災の直後に、首都の井戸に朝鮮人が毒を流したというデマが意図的に流布され、これを機に官憲が左翼活動家たちの大弾圧を行い、大杉栄、伊藤野枝の虐殺にまで至った経緯を、どこかでいびつに反復するものに私には思えた」(椹木野衣「後美術論第二部・流浪篇」)
そして2011年。日本はふたたび大震災に襲われ、私たちはあらためて〈悪い場所〉について考えることになった。それはもはや比喩ではない。日本はそもそも、物理的に〈悪い場所〉に置かれ、文化もまた長い間それを前提に育まれてきたのだ。戦後、例外的な地質安定期を迎えた日本社会が、その条件を忘却してしまっていたにすぎない。

では、あらためて、この〈悪い場所〉で現代美術にはなにができるのだろうか?

福島第一原発観光地化計画では、大阪万博の再解釈が中心的役割を果たし、丹下健三や岡本太郎の作品が繰り返し参照されている。私たちは戦後日本の美術史をどのように捉え、いかにしてその精神を受け継ぐべきなのか。この〈悪い場所〉だからこそ必要な芸術とはなにか。観光地化計画は回答になりうるのか。東浩紀が椹木野衣を迎えて正面から問いかける。

この対談を抜きに、これからの日本・現代・美術は語れない!

椹木野衣 Noi Sawaragi

1962年埼玉県秩父市生まれ。1990年代初頭から東京を拠点に批評活動を始める。最初の評論集『シミュレーショニズム』(増補版、ちくま学芸文庫)は、90年代の文化動向を導くものとして広く論議を呼ぶ。また「アノーマリー」展(村上隆、ヤノベケンジほか参加、1992年、レントゲン藝術研究所)、「日本ゼロ年」展(岡本太郎、成田亨、横尾忠則ほか参加、水戸芸術館)ではゲスト・キュレーターを務めた。主著となる『日本・現代・美術』(新潮社)では日本の戦後を「悪い場所」と呼び、わが国の美術史・美術批評を根本から問い直してみせた。ほかに著書多数。2015年刊行の最新刊に『後美術論』(第25回吉田秀和賞、美術出版社)、『アウトサイダー・アート入門』(幻冬舎新書)、『戦争画とニッポン』(会田誠との共著、講談社)、『日本美術全集 第19巻 拡張する戦後美術』(責任編集、小学館)、『Don’t Follow the Wind 公式カタログ2015』(Chim↑Pomとの共著、河出書房新社)がある。また2014年に演出家の飴屋法水と「グランギニョル未来」を結成、日航機123便事故、東京電力福島第一原発事故を主題とする活動も行っている。

東浩紀 Hiroki Azuma

1971年生まれ。東京都出身。哲学者・作家。専門は現代思想、表象文化論、情報社会論。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。株式会社ゲンロン代表、同社で批評誌『ゲンロン』を刊行。著書に『存在論的、郵便的』(新潮社、第21回サントリー学芸賞)、『動物化するポストモダン』(講談社現代新書)、『クォンタム・ファミリーズ』(新潮社、第23回三島由紀夫賞)、『一般意志2.0』(講談社)、『弱いつながり』(幻冬舎)など多数。2017年4月、2年半ぶりの単著『ゲンロン0 観光客の哲学』(ゲンロン)を刊行。

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放送開始
2014/04/11 19:00
タイムシフト視聴終了
2014/04/18 18:00