「終末」と「核」から考える日本文化──『戦後サブカル年代記』と『核と日本人』をめぐって

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【登壇者より】

2015年は戦後70周年にあたっていた。その出発点は、広島と長崎の原爆投下後に代表される、焼け野原の終末的光景だった。
敗戦からの復興過程にあった日本を、核実験で目覚めた怪獣が襲った1954年の初代『ゴジラ』。列島全体が海に消える『日本沈没』や、1999年7月に空から恐怖の大王が降って来て世界が滅ぶという『ノストラダムスの大予言』が流行した1970年代。これらのように日本では、終末と再生のイメージが繰り返し語られてきた。2016年夏には、『新世紀エヴァンゲリオン』の庵野秀明が総監督、リメイク版『日本沈没』や実写版『進撃の巨人』の樋口真嗣が監督・特技監督で『シン・ゴジラ』というゴジラ映画の新作が公開される。
一方、安保法制問題や特攻隊を描いた『永遠の0』のヒットなどをめぐり、日本が右傾化している、戦争に向かっていると新たな破局への危機感を覚える人もいる。
終末や核のテーマから離れられない日本文化は、どこから来てどこへ行くのか。『戦後サブカル年代記 日本人が愛した「終末」と「再生」』著者の私と、『核と日本人 ヒロシマ・ゴジラ・フクシマ』の山本昭宏氏で語りあいたい。(円堂都司昭)

2000年代に盛り上がった「サブカル批評」は、近年になってその魅力を減退させたと言われる。他方で、マンガやアニメなどの日本文化に注目して、私たちの立脚点を問い直す仕事は、従来通り継続している。こうした流れのなかで、円堂都司昭氏も私も、それぞれ「終末」や「核」という視点から日本文化を整理し、一冊の本を上梓した。文化を手がかりに、戦後の問い直しを行ったのである。
円堂氏との対話は、まずは「終末」や「核」に関するものになるだろうが、私たちの関心はそれにはとどまらない。文化を語りながら、戦後70年の時空間を問い直すような対話になるだろう。
2011年3月11日の東日本大震災とそれ伴う原発災害を経験した日本社会において、私たちは「サブカル」を含む文化現象をどのように語ることができるのか? 文化を語るという営みができることは、いったい何なのだろう? 
円堂氏と一緒に考えたい。(山本昭宏)

 

【イベント後記】


 

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山本昭宏 Akihiro Yamamoto

1984年奈良県生まれ。京都大学文学部卒。京都大学大学院文学研究科博士課程修了。博士(文学)。日本学術振興会特別研究員を経て、現在、神戸市外国語大学専任講師。専攻は日本近現代文化史、歴史社会学。
著書に『核エネルギー言説の戦後史1945-1960:〈被爆の記憶〉と〈原子力の夢〉』(人文書院、2012年)
『核と日本人:ヒロシマ・ゴジラ・フクシマ』(中公新書、2015年)

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