7年後のいまをどう伝えるか──『原発事故と「食」』(中公新書)刊行記念

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【イベント概要】

原発事故と「食」との繋がり、そこから浮かび上がる社会の現状を、流通や市場の課題、消費者とのコミュニケーション、差別の問題などから多面的に論じた、五十嵐泰正さんの著書『原発事故と「食」』(中公新書)の刊行を記念したトークイベントを開催します。

ご登壇をいただくのは著者である五十嵐さんほか、福島/震災/原発事故を広い射程でダイナミックに論述した著書『浜通り通信』(仮)を今年ゲンロンから単行本として刊行予定のいわきのアクティビスト、小松理虔さん。そして、2011年6月というたいへん早い段階で3.11後の報道のあり方に一石を投じた『原発報道とメディア』の著者、ジャーナリストで評論家の武田徹さん。武田さんはゲンロンカフェ初登場です。

「食」という身近なトピックから震災後の情報とメディアを見つめなおすことで、これからの社会のあるべき可能性を探る鼎談!

ぜひお越しください!

▼▼▼ 五十嵐さん、小松さん、武田さんからメッセージが届きました!! ▼▼▼

このたび、ゲンロンカフェで拙著『原発事故と「食」』(中公新書、2018)刊行記念イベントを開催していただくことになりました。福島県外ではすっかり関心が低下している一方で、ネットの一部を舞台に今日もいがみ合いが続き、何となく語りにくさが増していくこの話題。拙著では、いわば「風評」の残存と風化が同時進行する震災後7年の複雑な現状を、代表的な品目ごとの市場分析、消費者意識とコミュニケーション、そして差別と共生といったテーマから解きほぐしていくことを試みました。

今回のイベントは、長らくうみラボでともに活動してきた小松理虔くんに加え、武田徹さんに加わっていただく鼎談となりました。僕と理虔くんの二人では、どうしてもいわきの水産業のマニアックな話になりがちなところ、『私たちはこうして「原発大国」を選んだ』『原発論議はなぜ不毛なのか』などのご著書がある武田さんに加わっていただき、今あるべき福島の語りかた・伝えかた、そして福島の未来と日本の原子力利用のこれからを、幅広い視野から考えていきます。

拙著では、放射能災害が実際に起こってしまった以上、事態の打開のためには、「科学的なリスク判断」「責任追及」「一次産業を含めた復興」「エネルギー政策」の4つの領域を、切り分けて議論を前に進める必要性を強調しました。ただ一方で、あらためてこの原発事故という経験をトータルに再定位することが、今こそ必要だとも感じています。このトークイベントでは、首都圏の人たちが福島と関わる最大のチャンネルである「食」を入口に、リアルな市場や消費者意識のデータを踏まえたうえで、すべての人がさまざまに経験した原発事故というできごとを開きなおす機会にできたらと考えています。(五十嵐泰正)

* * *

福島をめぐる「語られなさ」の問題は、「震災復興の誤配のなさ」という思想的な課題でもある。
ではいかにして福島は「外部」を取り戻し得るか。いかに外部へと伝えればいいのか。
食をめぐる福島の課題を新著で論じた五十嵐さん、原発事故を取材し続けてきた武田さんの二人とともに考えます。
とはいえ、食は「ふまじめ」に楽しむもの。対話のお供に、福島の地酒とつまみを用意します。

酔後まさに楽しみを知り、語を出せば総て詩となる(張説『酔中作』)。

まじめとふまじめの往復のなかで繰り出される言葉から、二分化された議論の向こう側を探るヒントを探りたいと思います。(小松理虔)

* * *

311を起点とする考え方に違和感があります。311前から原発状況を取材してきた自分の経験からいえば、福島の原発事故後の状況は、それ以前からあった歪みを拡大し、水面下に隠れていた問題を浮上させたのに過ぎないのではないか、そう思うことがしばしばあります。あえて、少しだけ長めの時間スケールで、少しだけ広めの射程で議論してみる、そんなかたちで話題提供できればと思います。(武田徹)

 


五十嵐泰正『原発事故と「食」』(中公新書)

 

【イベント後記】

当日のtweetのまとめはこちら

togetter

五十嵐泰正 Yasumasa Igarashi

1974年生まれ、筑波大学大学院人文社会系准教授(都市社会学・国際移動論)、千葉県柏市のまちづくり団体・ストリートブレイカーズ代表。震災後は、ホットスポットとなった柏で、生産者・消費者・流通・飲食などが、地産農産物の放射能問題の協働的な解決を目指す「安全・安心の柏産柏消」円卓会議事務局長を務めた。著書に『原発事故と「食」』(中公新書)、編著に『みんなで決めた「安心」のかたち』(亜紀書房)、『労働再審② 越境する労働と〈移民〉』(大月書店)など。

小松理虔 Riken Komatsu

撮影=鈴木禎司
1979年いわき市小名浜生まれ。ローカルアクティビスト。いわき市小名浜でオルタナティブスペース「UDOK.」を主宰しつつ、いわき海洋調べ隊「うみラボ」では、有志とともに定期的に福島第一原発沖の海洋調査を開催。そのほか、フリーランスの立場で地域の食や医療、福祉など、さまざまな分野の企画や情報発信に携わる。共著本に『常磐線中心主義 ジョーバンセントリズム』(河出書房新社)、『ローカルメディアの仕事術』(学芸出版社)ほか。初の単行本著書である『新復興論』(ゲンロン)が第18回大佛次郎論壇賞を受賞。2019年9月より『ゲンロンβ』にて「当事者から共事者へ」を連載中。

武田徹 Toru Takeda

ジャーナリスト・評論家・専修大学文学部人文ジャーナリズム学科教授。国際基督教大学大学院比較文化研究科修了。近著に『日本ノンフィクション史』(中公新書)『日本語とジャーナリズム』(晶文社)などが、原発関係の著書としては『私たちはこうして「原発大国」を選んだ ーー増補版「核」論』(中公新書)、『原発報道とメディア』(講談社現代新書)などがある。

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