ゲンロン 大森望 SF創作講座 第3期第3回

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〈ゲンロン 大森望 SF創作講座〉の講評会の模様を無料生中継します。放送開始は22:00を予定しています。
タイムシフトは公開しませんので、あらかじめご了承ください。

【実作課題】

スキットがなきゃ意味がない

登場人物同士が交わす言葉は、一般小説以上にSFでこそ重要な小説の基盤です。会話で何がわかるでしょう。ありがちな役割語を使えば年齢と性別、そして「博士」のような職業は簡単に表現できます。だけどあなたたちが書こうとしているのはSFです。物語に描かれる「性別」はLGBTQよりも多様かもしれないし、職業の社会的な意味合いも自明なものとは限りません。言葉を発するのが機械であることなんて当たり前で、下手をすると「個体」でないかもしれないし、時間だって逆に流れているかもしれない。どんな前提だってありうるのがSFですが、それをわずか数行で表現できるのが会話です。
今回のテーマは自由。
ただし、二単位以上の登場人物が最低でも三回以上、魅力的なやり取りをする内容を含んだプロットを提出してください。

(藤井太洋)

 

【梗概課題】

生き物を作ってみよう!

いや、微妙に小学校の夏の自由研究みたいなタイトルですが。(輪ゴムで動く何かを作ってみよう! とか、卵の殻に彩色してモザイクを作ってみよう! とか、そーゆーノリです。)
せっかくSF書くんだもん、私達の誰も知らない生き物を作ってみませんか? そんでもって、それが出てくるお話を書いてください。
一番設定的に楽なのはエイリアンです。環境設定から自由にできますから。
あと、んー、深海の奥深くにいる生き物とか、火山の中にいる生き物とか、何でもいいです。パラレルワールド別世界(物理法則が微妙に地球と違うとかね)や、ファンタジー世界もOK。空飛んで火を吐くドラゴン(でも、これはもうみんな知ってるから、もっと違う生き物にしてね)でも何でも。
ただし。生態だけは、ちゃんと設定してください。(科学的に正しいかどうかは、おきます。)そこがどういう環境で、どうやってそういう生き物が進化してきたのか。ドラゴンが空飛べるのなら、どうして飛べるのか。今どうやって生きているのか。(あ、これ、あなたの心の中でちゃんと設定をしてねっていう意味であって、小説にそれを書く必要はありません。きちんと設定を作った場合、それ書くだけで五十枚くらい必要になっちゃいそうだからね。あなたの心の中で、これがちゃんとできていればいいです。)
まったく新しい生き物に会えるのを楽しみにしています。

ただし、二単位以上の登場人物が最低でも三回以上、魅力的なやり取りをする内容を含んだプロットを提出してください。

(新井素子)

 

【イベント後記】

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新井素子 Motoko Arai

写真提供=新潮社
1960年、東京生まれ。立教大学文学部卒。高校時代に書いた「あたしの中の…」が第1回奇想天外SF新人賞佳作に入選し、デビュー。1981年の『グリーン・レクイエム』(講談社)、1982年の『ネプチューン』で2年連続で星雲賞を受賞。1999年、『チグリスとユーフラテス』(集英社)で日本SF大賞を受賞した。『……絶句』(早川書房)、『ひとめあなたに…』(東京創元社)、『おしまいの日』(中央公論新社)、『未来へ……』(角川春樹事務所)など著書多数。

井手聡司(早川書房) Satoshi Ide

1971年、東京都生まれ。青山学院大学SF研究会OB。2006年に早川書房へ入社し、編集者として一貫してSFを担当。近年の担当書籍は、山本弘、小林泰三、上田早夕里、月村了衛、宮内悠介、藤井太洋、芝村裕吏、籘真千歳および海外SF展開中。1996年に小松左京、松井孝典、金子隆一による火星探査パネルの司会をつとめたことが生涯の自慢。賞罰なし。

大森望 Nozomi Ohmori

1961年高知生まれ。書評家・SF翻訳家・SFアンソロジスト。〈ゲンロン 大森望 SF創作講座〉主任講師。著書に『21世紀SF1000』、『新編・SF翻訳講座』、《文学賞メッタ斬り!》シリーズ(豊崎由美と共著)、《読むのが怖い!》シリーズ(北上次郎と共著)など。アンソロジーに《NOVA 書き下ろし日本SFコレクション》《不思議の扉》の各シリーズのほか、『星雲賞SF短編傑作選 てのひらの宇宙』など。訳書にコニー・ウィリス『ブラックアウト』『オール・クリア』など多数。2013年には『NOVA』が第34回日本SF大賞特別賞を受賞。

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放送開始
2018/08/16 22:00
タイムシフト視聴終了
2018/08/16 23:59