愛国コンテンツの未来学#5プロパガンダとしての観光──帝国日本の「聖地巡礼」から中国レッドツーリズムまで

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【イベント概要】

観光はプロパガンダにとって最良の手段である。
ナチス・ドイツは、歓喜力行団を設立して「ひとつの民族」に観光の楽しみを与え、ヒトラーの生家を「聖地化」した。帝国日本は、紀元2600年に建国神話の「聖地巡礼」事業を行い、大東亜共栄圏の「観光地化」を構想した。
プロパガンダは民衆に浸透させなければ用をなさない。民衆に浸透させるためには楽しさが必要だ。それゆえ、楽しく新鮮で、五感を通じてひとびとに訴えかける観光は、プロパガンダの手段として昔からたいへん重視されてきた。
近年も、中国が「紅色旅游」(レッドツーリズム)の名のもと中国共産党の宣伝を行い、金正恩体制の北朝鮮がスキー場や飛行場を整備して観光立国をめざしている。観光は、現在のプロパガンダを知る最良の手段でもある。
そこで、シリーズ5回めの今回は、「プロパガンダとしての観光」に焦点をあてる。登壇者は、2013年に北朝鮮、2014年にヒトラーの生家、2015年に中国のレッドツーリズムなど、プロパガンダ観光の今昔の地を歩いてきた。その内容(特に最新の中国レッドツーリズム)を詳しく取り上げることを通じて、プロパガンダ観光の歴史と未来を考える。

(1)かつてナチスの「聖地」だったヒトラーの生家
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(2)現在北朝鮮の「聖地」である万寿台大記念碑
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(3)文化大革命の時代、習近平が過ごした洞窟型住所。現在ではレッドツーリズムの名所のひとつに
20160415-4

(4)抗日テーマパーク「八路軍文化園」で戦車戦を体験。そのほか手榴弾の投擲や銃撃なども
20160415-5

(5)「八路軍文化園」の土産物コーナー。手榴弾や弾丸に模した酒を売る。八路軍兵士の「ゆるキャラ」の姿も
20160415-6

 

【イベント後記】


 

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togetter

辻田真佐憲 Masanori Tsujita

1984年、大阪府生まれ。評論家・近現代史研究者。慶應義塾大学文学部卒業、同大学院文学研究科中退。政治と文化芸術の関係を主なテーマに、著述、調査、評論、レビュー、インタビューなどを幅広く手がけている。単著に『「戦前」の正体』(講談社現代新書)、『防衛省の研究』(朝日新書)、『超空気支配社会』『古関裕而の昭和史』『文部省の研究』(文春新書)、『天皇のお言葉』『大本営発表』(幻冬舎新書)、『空気の検閲』(光文社新書)、共著に『教養としての歴史問題』(東洋経済新報社)、『新プロパガンダ論』(ゲンロン)などがある。監修に『満洲帝国ビジュアル大全』(洋泉社)、『文藝春秋が見た戦争と日本人』(文藝春秋)など多数。軍事史学会正会員、日本文藝家協会会員。

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放送開始
2016/08/18 00:00
放送終了
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放送開始
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放送開始
2016/04/15 19:00
タイムシフト視聴終了
2016/04/22 18:00