ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校 第3期#18グループ展A「其コは此コ」講評会──講評会 #1

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〈ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校〉第3期、グループ展A「其コは此コ」講評会の模様を生中継します。
放送時刻は14:15-16:15を予定してます。第1部は五反田アトリエから展示の様子を、第2部はゲンロンカフェから講評会の様子を中継します。

いよいよ、新芸術校第三期生たちの「サバイバル」がはじまる。
今期のカリキュラムでは、受講生全員が最後の「成果展」に参加できるわけではない。成果展に出品できるのは、1年のカリキュラムの中で高く評価された数名だけである。
これからはじまるグループ展は、成果展に参加する数名を決定するための、もっとも重要なイベントとなる。受講生たちは4つのグループに分かれ、自分たちで作品制作からキュレーションまでを行い、一人のアーティストとして、ひとつの展覧会として、自分たちの表現を世に問うのである。

トップバッターとなるAグループは、龍村景一、友杉宣大、中村紗千、よひえの4人によるグループ展である。龍村以外は、第二期から継続して受講しているメンバーであり、友杉は第一期からいる。4人とも、年齢や出自、作家経験こそバラバラであるものの、それぞれがはっきりとした方向性を持ち、個性の強いメンバーだと言える。

「怪獣」をモチーフに私的な絵画を拡張しようとする中村、「巻物」という形式を応用して特異な作品経験を設計しようとする友杉、ミクロとマクロの世界を同時に見るという、ある意味抽象画の王道をゆくよひえ、実存的な問いを追求し、そのためには過激なパフォーマンスや暴力的なジャンルの越境、混交も躊躇しない龍村。それぞれが、これまでの自分の表現を乗り越えるべく、妥協のない試みを見せてくれることだろう。

4人の表現がどのようにぶつかり、共鳴し、そして競い合うのか、私は「主任講師」としての立場から判断しなければならないが、本展に訪れるみなさんもまた、それぞれの基準で鑑賞し、ジャッジしていただければと思う。

(黒瀬陽平)

 

【展覧会概要】

展覧会名:「其コは此コ」
出展作家:龍村景一/友杉宣大/中村紗千/よひえ
会期:2017年10月21日(土) ~ 29日(日)
開廊時間:平日/15:00-20:00 土日/13:00-20:00 (※ 10月28日(土)は16:30-20:00のみ開廊)

会場:ゲンロン カオス*ラウンジ 五反田アトリエ 〒141-0022 東京都品川区東五反田3-17-4 糟谷ビル2F
※ 展覧会の会場はゲンロン カオス*ラウンジ 五反田アトリエとなります。ゲンロンカフェでは開催されませんので、ご注意ください。

受講生制作の展覧会ウェブサイト
https://www.shingeiga-socococo.com/

 

【新芸術校第3期 今後の展覧会予定】

グループ展B「健康な街」
2017年11月18日(土) ~ 26日(日)
出展作家:有地慈/五十嵐五十音/小林真行/下山由貴/中川翔太/長谷川祐輔
講評会審査員:飴屋法水、黒瀬陽平

グループ展C「完全なる仮説」
2017年12月9日(土) ~ 17日(日)
出展作家:大熊晴海/スズキナルヒロ/ヤウンクル関根/平夕夏/田辺結佳(すべなつ)/津々美つみれ/三上悠里/モリエミ/鷲尾蓉子
講評会審査員:宮台真司、黒瀬陽平

グループ展D「ebb&flow/弔われざるもの/逃げ水追い」
2018年1月20日(土) ~ 28日(日)
出展作家:新井健/こまんべ/小御門早紀/高木文香/辻野理恵/渡川豐也/中川佑梨/西吉利/牧野亮希(cottolink)/村井智/吉田無能
講評会審査員:宇川直宏、黒瀬陽平

最終選抜展
2018年3月3日(土) ~ 4日(日)
出展作家:グループ展A~D講評会での成績上位5名
講評会審査員:岩渕貞哉、和多利浩一、黒瀬陽平、東浩紀

 

【イベント後記】

 

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堀浩哉 Kosai Hori

1947年富山県生まれ。美術家。多摩美術大学名誉教授。1969年に「美共闘」(美術家共闘会議)を結成、議長を務める。2010年、東京・秋葉原のアーツ千代田3331内に多摩美術大学運営のオルタナティブ・スペース「アキバタマビ21」を開設し、プロデューサーを務める(2012年まで)。第41回ヴェネツィア・ビエンナーレ、「ユーロパリア・ジャパン’89」(ゲント現代美術館)、「今日の日本」(ルイジアナ近代美術館、デンマーク他巡回)、釜山国際アートフェスティバル、「センチュリー・シティー」(テート・モダン)、越後妻有アートトリエンナーレなど、国内外の展覧会に多数参加。近年の展覧会に「堀浩哉展─起源」(多摩美術大学美術館)、「ミニマル/ポストミニマル」(宇都宮美術館)、釜山ビエンナーレ、「1968年激動の時代の芸術」(千葉市美術館)、「ニューウエイブ現代美術の80年代」(国立国際美術館)、「堀浩哉+堀えりぜ 記憶するためにーわたしはだれ?」(丸木美術館)など。

黒瀬陽平 Yohei Kurose

1983年生まれ。美術家、美術評論家。ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校主任講師。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。博士(美術)。2010年から梅沢和木、藤城嘘らとともにアーティストグループ「カオス*ラウンジ」を結成し、展覧会やイベントなどをキュレーションしている。主なキュレーション作品に「破滅*ラウンジ」(2010年)、「キャラクラッシュ!」(2014年)、「カオス*ラウンジ新芸術祭2015『市街劇 怒りの日』」(2015年)など。「瀬戸内国際芸術祭2016」にカオス*ラウンジとして参加。著書に『情報社会の情念』(NHK出版)。

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放送開始
2017/10/28 14:00
タイムシフト視聴終了
2017/11/04 18:00