俳優の身体には何が宿るのか?──『身体と言葉:舞台に立つために 山縣太一の「演劇」メソッド』刊行記念イベント

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トップ写真:オフィスマウンテン『海底で履く靴には紐がない ダブバージョン』/フェスティバル「これは演劇でなはない」参加作品
撮影=マツオカナ

【イベント概要】

オフィスマウンテン主宰・山縣太一氏と、
音楽家/批評家の大谷能生氏による共著『身体と言葉』が2019年5月15日に発売される!

その刊行を記念して著者両氏に加え、これまで山縣氏の身体に注目し続けてきた、
平倉圭氏を交えて、「俳優の身体」に迫るトークイベントをゲンロンカフェにて開催いたします。

山縣氏は、2000年代に日本の現代演劇シーンを牽引してきた劇団「チェルフィッチュ」のメンバーとして、
『三月の5日間』をはじめ多くの作品に出演、活躍し、その後自身の演劇ユニット「オフィスマウンテン」を始動しました。
「オフィスマウンテン」では自身の演劇作品を上演するほか、
独自のメソッドを伝えるワークショップも数多くおこなっており、
国内の若手俳優、また舞台研究者らにも大きな影響を与えています。

トークでは、山縣氏とともに数々の創作をおこなってきた大谷氏と、
本人以上に山縣氏の身体を観察してきた平倉氏が「俳優の身体」を徹底解剖!
身体と言葉の可能性から、演劇の可能性を追及し、
俳優の身体には一体、何が宿るのかを探ります。
ぜひ会場で、その身体に注目しながら、ご参加ください。

平倉氏によるオフィスマウンテン『ドッグマンノーライフ』(STスポット、2016年)の
分析・解説はこちらからお読みいただけます。なんと25000字です!
平倉圭「ノー・フューチャー――『ドッグマンノーライフ』」2017.6.23公開

 

山縣太一、大谷能生『身体(ことば)と言葉(からだ)—舞台に立つために 山縣太一の「演劇」メソッド』(新曜社)
201612

四六判240頁 定価:本体1500円+税
発売日 2019年5月15日

◆山縣太一の「演劇」メソッド
劇団「チェルフィッチュ」の名を海外・国内ともに不動にした立役者である看板俳優にして、独立後も演劇界にその名を轟かし続ける山縣太一の独自にして王道の演劇メソッド、満を持して刊行!身体と言葉に関する表現に関わる全ての人必読。

<身体と言葉  目次>
はじめに
第一章 山縣太一の演劇メソッド その十か条
第二章 「演劇」への疑問 太一メソッドの成り立ち
第三章 「オフィスマウンテン」作品について

◆オフィスマウンテン次回公演
2019年7月17日(水)~7月23日(火)@Bellrings Seminarhouse(神奈川県横浜市北綱島)
オフィスマウンテンvol.6『だれだって臍を噛む』

作・演出・振付・出演:田中美希恵、小川敦子、山縣太一
音楽・演奏:大谷能生
音響:牛川紀政
クリエーションメンバー:岡田勇人、萩庭真、馬場祐之介

チケット:2019年5月14日19時より予約開始

 

当日のtweetのまとめはこちら

togetter

平倉圭 Kei Hirakura

1977年生。芸術学。横浜国立大学大学院都市イノベーション研究院准教授。芸術制作における知覚と行為の働きを研究している。著書に『ゴダール的方法』(インスクリプト、第二回表象文化論学会賞受賞)、共著に『アメリカン・アヴァンガルド・ムーヴィ』(森話社)、『 ディスポジション:配置としての世界』(現代企画室)、『美術史の7つの顔』(未來社)など。新著に『かたちは思考する:芸術制作の分析』(東京大学出版会)。

大谷能生 Yoshio Ootani

1972年生まれ。音楽(サックス・エレクトロニクス・作編曲・トラックメイキング)/批評(ジャズ史・20世紀音楽史・音楽理論)。菊地成孔との共著『憂鬱と官能を教えた学校』や、単著『貧しい音楽』『散文世界の散漫な散策:二〇世紀の批評を読む』『ジャズと自由は手をとって(地獄に)行く』など著作多数。音楽家としてはsim、mas、JazzDommunisters、呑むズ、蓮沼執太フィルなど多くのグループやセッションに参加。ソロ・アルバム『「河岸忘日抄」より』、『舞台のための音楽2』をHEADZから、『Jazz Abstractions』をBlackSmokerからリリース。映画『乱暴と待機』の音楽および「相対性理論と大谷能生」名義で主題歌を担当。オフィスマウンテン、チェルフィッチュ、東京デスロック、中野茂樹+フランケンズ、岩渕貞太、鈴木ユキオ、大橋可也&ダンサーズ、室伏鴻、イデビアン・クルーなど、これまで50本以上の舞台作品に参加している。

山縣太一 Taichi Yamagata

1979年、横浜生まれ。演劇ユニット《オフィスマウンテン》主宰。 作家、演出家、振付家、俳優、ダンサー。
2001年よりチェルフィッチュに参加。ダンサーの手塚夏子に師事。チェルフィッチュでは各作品において自身の振り付けを行い、中心メンバーとしてチェルフィッチュを牽引。2019年3月7日、正式に脱退。話し合いの末、自身の出演した作品において上演する権利を獲得。2015年より《オフィスマウンテン》を始動。音楽/批評の大谷能生氏を主演に迎え、これまでに全4作品を上演。『ドッグマンノーライフ』(2016)が第61回岸田國士戯曲賞最終候補、『ホールドミーおよしお』(2017)が第17回AAF戯曲賞最終候補にノミネート。創造都市横浜における若手芸術家育成助成 クリエイティブ・チルドレン・フェローシップアーティスト。俳優とのフラットな作品作りを模索し、俳優が能動的に作品に関わるためのワークショップを継続的に行うなど様々な角度から俳優の地位向上を訴えている。2019年5月に『身体(ことば)と言葉(からだ)—舞台に立つために 山縣太一の「演劇」メソッド』(大谷能生との共著、新曜社)を刊行。

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