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〈ゲンロン ひらめき☆マンガ教室〉の講義を生中継します。
【完成稿課題】
今年も例年通り4ページ以内の短編漫画を描いてもらえたらと思います。
一話の中にしっかりと起承転結が入っている内容が望ましいですが、連作でもOKです。
(横山了一)
はじめまして。
漫画家の水上悟志といいます。
今回のお題は
「大ゴマを演出するための構成」
です。
★1p丸々使った1コマ
もしくは
★見開き
このどちらかを必ず入れてください。
最近はスマホで読むのも珍しくないことですから
見開きは無理に入れなくてもいいですが、1p使った1コマは必ず。
16pの短い尺に丸1p以上の大きなカットのシーンを入れるには、
それなりの構成が必要です。
そのページを読者の印象に残すためにはその前後をどう描くか、も含めて
お話全体を構成してください。
それが「見せたいシーンを演出する」ということです。
あとすみません、提出不要な課題もひとつ出させてください。
「完成させるための計画」
です。
原稿をいつまでに完成させるか目標を決め、
それにあわせてカレンダーに
「この日は何枚描けそうか」
を書き込んで、実行しましょう。
〇枚描きたい、という願望ではなく、
〇枚描ける、という無理のない枚数を書き込み(重要)
毎日実際に描けた枚数と、残りの日程と枚数を照らし合わせ、
計画を柔軟に修正しながら作業を進めましょう。
こちらはネームに対する課題ではないので
計画書やカレンダーなどの提出は不要です。
各自でやってみてください。
作業計画を作ると不安が薄れて集中力が増しますよ。
ちょっと長くなりましたが、よろしくお願いします。
それでは、良いまんが描き生活を。
(水上悟志)
横山了一 Ryoichi Yokoyama
漫画家。1978年、北海道生まれ。2002年、「週刊ヤングマガジン」にて『熱血番長鬼瓦椿』でデビュー。代表作に『飯田橋のふたばちゃん』(原作)、『息子の俺への態度が基本的にヒドイので漫画にしてみました』、『北のダンナと西のヨメ』など。
さやわか Sayawaka
1974年生まれ。ライター、物語評論家、マンガ原作者。〈ゲンロン ひらめき☆マンガ教室〉主任講師。著書に『僕たちのゲーム史』、『文学の読み方』(いずれも星海社新書)、『キャラの思考法』、『世界を物語として生きるために』(いずれも青土社)、『名探偵コナンと平成』(コア新書)、『ゲーム雑誌ガイドブック』(三才ブックス)など。編著に『マンガ家になる!』(ゲンロン、西島大介との共編)、マンガ原作に『キューティーミューティー』、『永守くんが一途すぎて困る。』(いずれもLINEコミックス、作画・ふみふみこ)がある。「コミックブリッジ」で『ヘルマンさんかく語りき』(作画:倉田三ノ路)を連載中。