「ゲンロン 大森望 SF創作講座」の授業です。担当講師は芦沢央先生と浅井愛先生と大森望先生です。
【スケジュール】
1限 19:00-20:00:講義
2限 20:10-22:10:梗概講評会
3限 22:20-23:20:実作講評会
【第4課題】
「あなたにとって一番怖いものとSF的なガジェットで向き合う話を書いてください」
あなたが怖いものは何ですか?
死、大切な人との別れ、仕事でのミス、老化、失言、アイデンティティの喪失、後悔、悪夢ーーこうしてひと言で表すと陳腐な印象になりますが、そこから「なぜ自分はそれが怖いのか」「自分にとっての恐怖の本質はどこにあるのか」を突き詰めていけば、それぞれ固有の恐怖が浮かび上がるはずです。
「怖い物語」にする必要はありません。
恐怖を克服するためのガジェットによって何かが起こる話でも、ガジェットによって主人公が最悪に怖い状況に追い込まれる話でも、ガジェットが恐怖の意味を変える話でも、何でもOK。
あなたが目を背けがちなところにこそ、あなたにしか書けない物語の核が埋まっているのではないかと思います。
(芦沢央)
芦沢央 You Ashizawa
1984年、東京都生まれ。2012年『罪の余白』で野性時代フロンティア文学賞を受賞しデビュー。18年『火のないところに煙は』で静岡書店大賞、21年『神の悪手』でほん夕メ文学賞(たくみ部門)、22年、同書で将棋ペンクラブ大賞優秀賞(文芸部門)、23年『夜の道標』で日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)を受賞。他の著書に『許されようとは思いません』『汚れた手をそこで拭かない』『魂婚心中』『嘘と隣人』などがある。
撮影 ©藤岡雅樹
浅井愛(文藝春秋) Ai Asai
大森望 Nozomi Ohmori
1961年高知生まれ。書評家・SF翻訳家・SFアンソロジスト。〈ゲンロン 大森望 SF創作講座〉主任講師。著書に『21世紀SF1000』、『新編・SF翻訳講座』、《文学賞メッタ斬り!》シリーズ(豊崎由美と共著)、《読むのが怖い!》シリーズ(北上次郎と共著)など。アンソロジーに《NOVA 書き下ろし日本SFコレクション》、《不思議の扉》の各シリーズのほか、『星雲賞SF短編傑作選 てのひらの宇宙』など。訳書にコニー・ウィリス『ブラックアウト』『オール・クリア』など多数。2013年には『NOVA』が第34回日本SF大賞特別賞を受賞。