カフェに
行く
-
一般 入場券3,500円
-
学生 入場券3,000円
-
友の会会員限定最前列席 入場券4,000円
-
数量限定 配信付入場券4,500円
ネットで
見る
-
チャンネル会員無料
-
一般2,420円
-
チャンネル会員無料
-
一般2,500円
本イベントは、ゲンロンカフェでの会場観覧、またはシラス・ニコニコ生放送のゲンロン完全中継チャンネルからインターネット配信でご覧いただけます。
会場での当日券販売も行います。ただし、ご準備できる座席数に限りがございます。おはやめにPeatixでご予約いただくようお願いをいたします。Peatixでのお申込みは、イベント当日の開始時刻まで可能です。
【イベント概要】
ロシアでナショナリズムがもっとも高まる5月に、モスクワとサンクトペテルブルクを訪れました。
この時期にはプーチン大統領がもっとも大事な祝日と位置づける5月9日の対独戦勝記念日があります。戦車を動員した赤の広場での大規模軍事パレードは、日本でもしばしばメディアに取り上げられてきました。
今年は武器のデモンストレーションが中止となってやや短くなったものの、大統領演説で特に過激な発言があるわけでもなく、ウクライナからの攻撃もなく、つつがなく行われました。式典にともなう交通規制のせいで、この日モスクワ中心部は閑散としていました。
本番組では、戦勝記念日をきっかけに、現在ロシアで「戦争」がどのように語られているのか、さまざまな角度から紹介したいと思います。聞き手に『平和と愚かさ』で戦争の語りの問題を深く考察している東浩紀を迎えます。
敗戦国の日本とは異なり、ロシアでは勝利の歴史が華々しく語られます。2000万人以上の戦死者と引き換えに得た独ソ戦の勝利を国家の誇りとする政策のもと、新しい博物館が作られ、新しいナラティヴが提示されています。
たとえば2020年にモスクワ郊外に建設されたロシア軍主聖堂と併設の博物館は、日本でいうなら靖国神社と遊就館に当たるような、軍人を祀る施設です。そのほか、2020年にリニューアルされた「勝利博物館」や対ウクライナ軍事作戦戦没者記念施設も見学しました。さらに記念碑、美術展や演劇なども含め、いまのロシアで国民にむけて発せられる戦争についてのメッセージを読み解いていきます。
なお、両首都の市民生活は、コロナ前に比べて、じつは目に見えて便利になりました。ヨーロッパとの関係悪化により、アジア料理やアジア文学に注目が集まるようにもなっています。昨今、文化が「ソフトパワー」の名で戦争の道具とみなされることも増えましたが、はたして文化はただの脅威なのか。そんなことも考えたいと思います。
(上田洋子)
上田洋子 Yoko Ueda
撮影=Gottingham
1974年生まれ。ロシア文学者、ロシア語通訳・翻訳者。博士(文学)。ゲンロン代表。早稲田大学非常勤講師。2023年度日本ロシア文学会大賞受賞。著書に『未完の万博』(共著、ゲンロン、2025)、『ロシア宇宙主義』(共訳、河出書房新社、2024)、『プッシー・ライオットの革命』(監修、DU BOOKS、2018)、『歌舞伎と革命ロシア』(編著、森話社、2017)、『チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド』(調査・監修、ゲンロン、2013)、『瞳孔の中 クルジジャノフスキイ作品集』(共訳、松籟社、2012)など。展示企画に「メイエルホリドの演劇と生涯:没後70年・復権55年」展(早稲田大学演劇博物館、2010)など。
東浩紀 Hiroki Azuma
1971年東京生まれ。哲学者、ZEN大学教授。博士(学術)。株式会社ゲンロン創業者。著書に『存在論的、郵便的』(第21回サントリー学芸賞)、『動物化するポストモダン』、『クォンタム・ファミリーズ』(第23回三島由紀夫賞)、『一般意志2.0』、『弱いつながり』(紀伊國屋じんぶん大賞2015)、『観光客の哲学』(第71回毎日出版文化賞)、『ゲンロン戦記』、『訂正可能性の哲学』、『訂正する力』、『平和と愚かさ』など。