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【イベント概要】
2012年の発表以来、新聞・テレビ・ラジオでも繰り返し取り上げられてきた「福島第一原発観光地化計画」。
しかしこの計画の真意は、まだ十分に理解されているとは言いがたい。
この計画の本当の目的は、事故跡地を観光地化すること「だけ」ではない。むしろそれより重要なのは、人々の興味を惹きつけ、関心を持った人々が辿る動線を作ることだ。
キーポイントとなるのは、2020年に予定されている山手線新駅。
「都内最後の大型再開発」とも称される、品川〜田町間の再開発地域に、アジアの災害について学ぶ「アジアハザードセンター」を設立する。
2014年度に完成予定の東北本線と東海道本線の相互乗り入れが実現すれば、福島へのアクセスはぐっと容易になる。
ここで、原発事故と災害の歴史を踏まえつつ復興状況をアピールする「福島災害博」を開く。
そしてその上で、2036年に、現在のJヴィレッジに、娯楽施設と研究学習の場が一体化した巨大なビジターセンター「ふくしまゲートヴィレッジ」を開設し、福島第一原発そのもののへ見学を可能にする——。
この提案の真意とは、そしてその歴史的意義とはなにか!?
本計画で建築・設計を手がける藤村龍至と、発起人・東浩紀が、計画の全貌をはじめて語り尽くす。
災害大国・日本の弱点を強みに変え、世界に向けて発信する。
2011-2020、2020-2036を結ぶプロジェクト「福島第一原発観光地化計画」の真相がついに明らかに……!
刊行まで待てないあなたのための、必聴の120分!!
【チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイドについて】
「観光地化する原発事故跡地!」
誰も知らない、あの悲劇の27年後とは——
3.11後に福島で取材を重ねた東浩紀・開沼博・津田大介の3名が、チェルノブイリへの取材を敢行。
立入禁止区域内、廃墟と化した周辺自治体、そして原子力発電所内部を巡りながら、未だ収束しない事故現場でさまざまな関係者の声を聞きました。写真家・新津保建秀の美しくも緊張感の漲ったグラビアとともに、その現場を子細にレポートします。
東浩紀によるツアー手記や開沼博による論考、津田大介によるルポルタージュに加え、観光学者・井出明による世界の「ダークツーリズム」スポットのガイドや、速水健朗による「空想のなかのチェルノブイリ」文化論、ロシア/ウクライナの専門家によるコラムなども充実。
1986年に起きたレベル7の原発事故から四半世紀。チェルノブイリの「現在」から、日本の「未来」を導きだす一冊です。
続く思想地図β4-2「福島第一原発観光地化計画」と対を成す、思想地図βシリーズの新境地!
http://genroninfo.hatenablog.com
藤村龍至 Ryuji Fujimura
【撮影: 新津保建秀】
1976年東京生まれ。東京藝術大学美術学部建築科准教授。RFA主宰。2008年東京工業大学大学院博士課程単位取得退学。主な建築作品に「鶴ヶ島太陽光発電所・環境教育施設」(2014年)。著書に『批判的工学主義の建築』(NTT出版)、『プロトタイピング——模型とつぶやき』(LIXIL出版)、『ちのかたち』(TOTO出版)。
東浩紀 Hiroki Azuma
1971年東京生まれ。批評家・作家。東京大学大学院博士課程修了。博士(学術)。株式会社ゲンロン創業者。著書に『存在論的、郵便的』(第21回サントリー学芸賞)、『動物化するポストモダン』、『クォンタム・ファミリーズ』(第23回三島由紀夫賞)、『一般意志2.0』、『弱いつながり』(紀伊國屋じんぶん大賞2015)、『観光客の哲学』(第71回毎日出版文化賞)、『ゲンロン戦記』、『訂正可能性の哲学』など。
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