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【イベント概要】
『福島第一原発観光地化計画』は、ゲンロンを母体に進めているリサ―チプロジェクト。25年後に福島第一原発の事故跡地で除染が十分進んでいることを前提に、同地の「観光地化」の可能性について考える計画だ。詳しくはこちら。
本講座では、今夏発売の『思想地図β4』での特集に先駆け、毎回異なったゲストをお招きしてのトークショーや講演を開催。賛否含め反響を呼んだフクイチ計画について、その展望や最新情報をお届けする。
第1回のゲストはpostpetやオープンスカイプロジェクトで知られる八谷和彦氏と、「ニコニコ学会β」の発起人・委員長も務める江渡浩一郎氏。お二人のメディアアーティストをお招きし、計画の提案者である東浩紀がフクイチ計画の新たなアイデアをお伺いする。 実はこの3人、先日開催されたニコニコ学会βで開催されたセッション「『福島第一原発観光地化計画』を考える」でもすでに議論済。今回はその延長戦でもある。白熱した討議を期待していただきたい。
江渡浩一郎 Koichiro Eto
撮影=Yoichi Onoda
ニコニコ学会β実行委員長・プログラム委員長。
1997年、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科修了。2010年、東京大学大学院情報理工学系研究科博士課程修了。博士(情報理工学)。メディアアーティストとして、「sensorium」でアルス・エレクトロニカ賞グランプリを1997年に受賞。国立研究開発法人産業技術総合研究所主任研究員として「利用者参画によるサービスの構築・運用」をテーマに研究を続ける傍ら、2011年11月に「ニコニコ学会β」を立ち上げた。おもな著書に『進化するアカデミア』(イーストプレス)、『ニコニコ学会βを研究してみた』(河出書房新社)、『パターン、Wiki、XP』(技術評論社)。
八谷和彦 Kazuhiko Hachiya
撮影=米倉裕貴
メディア・アーティスト
1966年4月18日(発明の日)生まれの発明系アーティスト。九州芸術工科大学(現九州大学芸術工学部)画像設計学科卒業、コンサルティング会社勤務。その後(株)PetWORKsを設立。現在にいたる。
作品に《視聴覚交換マシン》や《ポストペット》などのコミュニケーションツールや、ジェットエンジン付きスケートボード《エアボード》やメーヴェの実機を作ってみるプロジェクト《オープンスカイ》などがあり、作品は機能をもった装置であることが多い。
2010年10月より東京芸術大学先端芸術表現科 准教授。
東浩紀 Hiroki Azuma
1971年東京生まれ。批評家・作家。東京大学大学院博士課程修了。博士(学術)。株式会社ゲンロン創業者。著書に『存在論的、郵便的』(第21回サントリー学芸賞)、『動物化するポストモダン』、『クォンタム・ファミリーズ』(第23回三島由紀夫賞)、『一般意志2.0』、『弱いつながり』(紀伊國屋じんぶん大賞2015)、『観光客の哲学』(第71回毎日出版文化賞)、『ゲンロン戦記』、『訂正可能性の哲学』など。