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【イベント概要】
今年5月、認知症の本人やその家族に向けたブックレット『旅のことば』(丸善出版)が刊行された。
副題を「認知症とともによりよく生きるためのヒント」というこの小さな本には、認知症本人やその家族、あるいは認知症に関心を持つ人に向けた、40個の「工夫」が記されている。よくある問題や悩みに直面したとき、どのように対処すればよいのか、そしてその結果どんな改善が期待できるのかがコンパクトにまとめられ、明確な行動の指針になるように設計されているのが特徴だ。
『旅のことば』は、「パターン・ランゲージ」と呼ばれる考え方に基いて制作された。
パターン・ランゲージは、もともとは建築や都市設計の用語で、建築家のクリストファー・アレグザンダーが1977年に提唱した。街や建物のかたちによくあらわれる形態を取り出す方法論のことを指し、専門家以外への情報共有を簡単にする効果がある。のちにプログラミングの方法論として注目されるなど、広い分野に影響を与えている。
そのパターン・ランゲージを、世界で初めて福祉分野に応用したのが、この『旅のことば』なのだ。
パターン・ランゲージを応用した本書は「やさしさに満ちた道標」「希望に満ちた暖かい一冊」(いずれもAmazonレビュー)と評され、認知症の当事者からも高い評価を受けている。従来のアプローチとは異なる角度から、認知症に関する新しい取り組みが生まれつつある。
このイベントでは、パターン・ランゲージを専門とし、『旅のことば』の編著者を務めた井庭崇氏と、臨床家として長い実務経験を持ち、また近年はフィンランド発の精神療法「オープンダイアローグ」の啓蒙に注力する斎藤環氏の両名をお招きする。
認知症や精神疾患をめぐる現状と、近年生まれつつある新しい方法論について、それぞれの立場からお話しいただく。
【イベント後記】
当日のtweetのまとめはこちら!
井庭崇 Takashi Iba
74年生まれ。慶應義塾大学総合政策学部准教授。専門はパターン・ランゲージ、システム理論、創造技法。
共著に『複雑系入門』(NTT出版)、『社会システム理論』(慶應義塾大学出版会)、『プレゼンテーション・パターン』(慶應義塾大学出版会)、『パターン・ランゲージ』(慶應義塾大学出版会)など。『ised:情報社会の倫理と設計』では設計篇に、『思想地図β』vol.1 では座談会「パターンの可能性」に参加。
独自の「創造システム理論」を構築しつつ、創造的な人間行為を対象とした新しいパターン・ランゲージを数多く作成。
斎藤環 Tamaki Saito
1961年、岩手県生まれ。1990年、筑波大学医学専門学群環境生態学卒業。医学博士。爽風会佐々木病院精神科診療部長(1987年より勤務)を経て、2013年より筑波大学社会精神保健学教授。専門は思春期・青年期の精神病理、および病跡学。著書に『「自傷的自己愛」の精神分析』(角川新書)、『映画のまなざし転移』(青土社)など。2013年、『世界が土曜の夜の夢なら』(角川書店)で第11回角川財団学芸賞を受賞。2020年、『心を病んだらいけないの?』(與那覇潤との共著、新潮社)で第19回小林秀雄賞を受賞。
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- 放送開始
- 2018/03/30 13:00
- タイムシフト視聴終了
- 2018/04/06 18:00
- 放送開始
- 2017/12/07 13:00
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- 2017/12/14 18:00
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- 2017/05/26 13:00
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- 放送開始
- 2016/06/01 00:00
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- 無期限
- 放送開始
- 2016/02/20 22:00
- タイムシフト視聴終了
- 2016/02/27 18:00
- 放送開始
- 2015/11/06 18:00
- タイムシフト視聴終了
- 2015/11/13 18:00