80年代バブル文化読み解き講座#3W村上、学園紛争の延長線としてのバブル

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【イベント概要】

80年代バブル経済期とは、連合赤軍事件とオウム事件の中間であり、東京五輪1964と2020の中間に置かれた点でもあります。バブル期をあだ花のように受け止めるのは間違いで、連続する戦後史の流れとともに、捕らえ直す必要があるでしょう。本講義では、「都市」、「観光(リゾート)」、「革命」という3つのテーマから、バブルを戦後史の中に位置づけます。

第3回目の今回は、「W村上、学園紛争の延長線としてのバブル」を取り扱います。
村上春樹、村上龍。同世代の彼らにとってのバブルとは、学生運動の挫折を経た第2回戦だったのではないか。
暴力による社会の変革から、消費による社会の変化へ。『ダンス・ダンス・ダンス』と『テニスボーイの憂鬱』を読み比べ、各作品に登場する「文化記号」を読み取っていきます。

速水健朗 Kenro Hayamizu

フリーランス編集者・ライター。1973年生。主な分野は、文化全般、本や都市、メディア史など。近著『1973年に生まれて 団塊ジュニア世代の半世紀』ほか、『ケータイ小説的。——“再ヤンキー化”時代の少女たち』(原書房)、『ラーメンと愛国』(講談社現代新書)、『1995年』(ちくま新書)、『フード左翼とフード右翼』(朝日新書)、『東京β』(筑摩書房)、『東京どこに住む?』(朝日新書)など。
ポッドキャスト「これはニュースではない」配信中。

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