独立国論#3いまなぜ「独立国論」を語るのか

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【イベント概要】

今回は、ついにシリーズ三回目、独立国論の完結編です。
これまでは満州国設立と鉄道事故の関係であったり、学生運動、反体制運動といったものが、日本の作家たちにどのような影響を与えたかを皮切りに、映画監督の堤幸彦を語ってみたりと、僕(速水)の趣味性の高い「独立国論」を、ゲンロンカフェという場を借りて、講義という形で行ってきました。

最終回は、一度原点に返って、なぜいま、「独立国論」を僕が語ろうとしているのかについて講義してみたいと思います。

簡単に言えば、多国籍企業が力を持ち、ネットを得た市民が権力を持つ時代に、これまでどおりに中央集権が機能しなくなる時代が来るのではないかというのが前提です。そうなった場合に、1,地域で独立運動が起こる、これはすでに世界中で起こり始めていること。それ以外、2,民族や土地とは別の新しいコミュニティが「国家的なもの」になり得るような事態が想定できるかもしれない。

大きくは、この2つでしょうか。特に、2については、僕の近年の仕事と無関係では無いと思っています。例えば、「都市とショッピングモール」。国家とは違ったレイヤーで世界に広がる共和国的なものを考える。それが東浩紀と僕が挑んだ「モール論」だった気がします。

「政治と食」(フード左翼とフード右翼)。このテーマも、国民を分断させるような「思想」として食とその闘争史を遡るという性質のものでした。「フード左翼」という造語までつくったのであれば、なぜ「フード左翼革命」をここで提唱しなかったか、悔やんでいます。

ここで語りすぎると本編で語ることがなくなるのでやめておきます。また、この講義日である5日は、僕の誕生日の直前でもあります。ひとつ、誕生日を祝うご祝儀といった気持ちで、お越しいただければさいわいです(←ずうずうしい)。

速水健朗

*****
「ゲンロン」連載とあわせ期待度高まる、速水健朗氏のシリーズ第三回です!!
第一回のイベント内容はこちらからご確認いただけます。

第二回のイベントの様子はこちらの当日まで(11月5日まで!)タイムシフトにて以下URLよりご視聴いただけますのでぜひ!
http://live.nicovideo.jp/watch/lv237060805

 

【イベント後記】


 

当日のtweetのまとめはこちら

togetter

速水健朗 Kenro Hayamizu

フリーランス編集者・ライター。1973年生。主な分野は、文化全般、本や都市、メディア史など。近著『1973年に生まれて 団塊ジュニア世代の半世紀』ほか、『ケータイ小説的。——“再ヤンキー化”時代の少女たち』(原書房)、『ラーメンと愛国』(講談社現代新書)、『1995年』(ちくま新書)、『フード左翼とフード右翼』(朝日新書)、『東京β』(筑摩書房)、『東京どこに住む?』(朝日新書)など。
ポッドキャスト「これはニュースではない」配信中。

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放送開始
2016/09/30 00:00
放送終了
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放送開始
2017/09/01 00:00
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放送開始
2015/11/05 19:00
タイムシフト視聴終了
2015/11/12 18:00