「懐かしく、新しく、心躍るエンターテイメント体験。」
現代。シネコンが発達し、私たちのみる映画はIMAXのような巨大スクリーンにとどまらず、3Dや立体音響を快適な座席で楽しむことが当たり前となった。しかし、現在からは全く想像のできない映画体験が日本人にとっての「映画の原点」だったことを私たちは知っているだろうか。
約100年前。初期の映画(活動写真)は、いわゆるサイレント。そこで日本では、観客に活動写真をもっと楽しんでもらうため、「活動弁士」が誕生。その名の通り、「活動写真のための弁士」であり、彼らは字幕とは別に自らの言葉でセリフを話すことで上映を盛り上げていった。活弁は目の前に観客がいる上で行う「ライブ」でもあった。
私たち映画を学ぶバンタンの学生は、技術革新によって未知の劇場体験が生まれ続ける「今」だからこそ、過去に目を向け、それを体感する意味があるのではないかと考えた。
本上映会では、喜劇王・チャップリンの初期短編『チャップリンの放浪者』と、ゴダールやトリュフォーらヨーロッパの映画作家たちにも影響を与えた巨匠・溝口健二の『瀧の白糸』を「活弁」のライブパフォーマンスと共に上映する。どちらも、現代に共通する普遍的な喜びや悲しみを卓越した映像表現で魅せた名作だ。
この日をぜひ、当時の作品や日本独自の映画文化を見つめ直すきっかけとし、今みて新しい伝統的な映画体験を空間ごと味わっていただきたい。
放浪者
滝の白糸
溝口健二とチャップリンの世界
〜100年前のクラシカルで新しい映画体験。〜
■日時:2016年3月6日(日)
13:00 開場 13:30開演
■料金:一般:2,500円
学生:2,000円
■チケットの購入:当日受付窓口にて販売いたします。
■会場:ゲンロンカフェ(東京都品川区五反田1-11-9司ビル6階)
■上映作品:「チャップリンの放浪者」(1916年)
「瀧の白糸」(1933年)
■活動写真弁士:斎藤裕子さん
■公式Twitter:
https://twitter.com/distribution36
■お問い合わせ:
vantandistribution36@gmail.com
【イベント後記】
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