ゲンロン 大森望 SF創作講座#6論理

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〈ゲンロン 大森望 SF創作講座〉の実作講評会の模様を無料生中継します。放送開始は22:00を予定しています。
タイムシフトは公開しませんので、あらかじめご了承ください。

【実作課題】

テーマを作って理を通す

ひとつテーマを決めて、それに最後まで理屈を通す梗概の作り方をしてください。
たんに空想の世界を描く純文学と、SFと呼ばれる小説との違いは、SFが自身のテーマにどこまでも合理的に向き合うことだと思っています。
テーマは必ずしも科学的である必要もなく、たとえば「愛は時を越える」というシンプルなものでも、それを10年、100年、1億年…と突き詰めていくことでSFの問いになりえます。古典中の古典とされるハインライン『夏への扉』も、タイムマシンというガジェットを使った「愛は時を越える」話ですね。読者の頭に浮かぶのが真理……といった逃げ方をせず、登場人物が状況と向き合い続ける姿勢が、SFの面白さである気がします。
むしろ今回の場合、テーマはシンプルであるほどよく、「差別はよくない」「人を殺すのはよくない」といった当然とされることも、ぎりぎりのところまで疑えるのがSFの強みです。一言で言えるようなテーマを、徹底的に理屈で追究してみてください。

(参考文献)
梶尾真治「美亜へ贈る真珠」(『美亜へ贈る真珠』)
星野之宣「愛に時間を」(『2001夜物語』第18夜)

【梗概課題】

遊べ! 不合理なまでに!

同窓会の二次会のダーツバーから、AIのディープラーニングによる囲碁まで、我々の世界は遊戯に満ちあふれています。当然、「遊戯」はさまざまな形で作品に表れてきました。コルタサルは「遊戯の終わり」で子供たちによる「彫像ごっこ」を描いたし、そもそも作風自体が知的遊戯に満ちている。ジャンル小説というもの自体が、一つの遊戯でもあるといっていいでしょう。
もちろん特定の遊戯をテーマにしてもいいですし、それこそ実験的な知的遊戯を目指してもかまいません。ただ、そこには「余裕」があってほしい。それこそは遊戯の肝であり、また読者が求めるものでもあるはずなのです。
期待しています!

 

【イベント後記】


 

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法月綸太郎 Rintaro Norizuki

1964年、松江生まれ。京都大学法学部卒。在学中は京都大学推理小説研究会に所属。1988年に『密閉教室』(講談社)でデビュー。2002年「都市伝説パズル」で第55回日本推理作家協会賞短編部門を受賞。2005年『生首に聞いてみろ』(角川書店)で第5回本格ミステリ大賞を受賞。2013年より本格ミステリ作家クラブの会長を務める。『頼子のために』(講談社)、『一の悲劇』(祥伝社)、『ふたたび赤い悪夢』(講談社)、『ノックス・マシン』(角川書店)など著作多数。

都丸尚史(講談社) Naofumi Tomaru

編集者。1969年生まれ。1993年、講談社入社。週刊少年マガジンで『金田一少年の事件簿』『中華一番!』『MMR』『勝負師伝説 哲也』『エア・ギア』などを担当。
モーニングで『専務 島耕作』『社長 島耕作』を担当。デジタル部署を経て、2015年に文芸第三出版部へ異動。
担当作家は法月綸太郎、島田荘司、笠井潔、竹本健治、大倉崇裕、柴田勝家など。

大森望 Nozomi Ohmori

1961年高知生まれ。書評家・SF翻訳家・SFアンソロジスト。〈ゲンロン 大森望 SF創作講座〉主任講師。著書に『21世紀SF1000』、『新編・SF翻訳講座』、《文学賞メッタ斬り!》シリーズ(豊崎由美と共著)、《読むのが怖い!》シリーズ(北上次郎と共著)など。アンソロジーに《NOVA 書き下ろし日本SFコレクション》《不思議の扉》の各シリーズのほか、『星雲賞SF短編傑作選 てのひらの宇宙』など。訳書にコニー・ウィリス『ブラックアウト』『オール・クリア』など多数。2013年には『NOVA』が第34回日本SF大賞特別賞を受賞。

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放送開始
2016/09/15 22:00
タイムシフト視聴終了
2016/09/15 23:59