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〈ゲンロン 佐々木敦 批評再生塾〉の講義を生中継します。
「講義」部分の視聴はゲンロン完全中継チャンネルの会員の方限定となります。
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「講評」部分については、タイムシフトを公開しません。あらかじめご了承ください。
【課題】
ただし、そのほとんどすべてを他者の言葉からの引用によって構成すること。
引用する作家(文学者、哲学者、自然科学者等々、表現の分野や有名無名は問わない)は一人でも複数でもかまわない。当然のことながら、他者の言葉を恣意的に改変することは許されない。無数の他者の言葉を、自己の言葉によってつなぎ合わせ、ひとつの物語として提出すること。そのため、一つ一つの引用はあまり長文にならないことが望ましい(もちろん例外も認められる)。他者の言葉と自己の言葉を明瞭に区別し、出典はすべて明記すること(その方法は問わない)。「引用」もまた、自分の手を、あるいは身体を用いて実際に書き、血肉化すること。
「批評」とは解釈学である。他者の言葉を読み込み、自己の言葉として再構築する試みである。それを実践してもらいたい。作家論もしくは主題論の原型を創ること。
【イベント後記】
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安藤礼二 Reiji Ando
1967年、東京生まれ。早稲田大学第一文学部卒業。文芸評論家、多摩美術大学美術学部教授。2002年「神々の闘争──折口信夫論」で群像新人文学賞優秀賞受賞。著書に『神々の闘争 折口信夫論』(講談社、2004年、芸術選奨文部科学大臣新人賞受賞)、『光の曼陀羅 日本文学論』(講談社、2008年、大江健三郎賞および伊藤整文学賞受賞)、『折口信夫』(講談社、2014年、角川財団学芸賞およびサントリー学芸賞受賞)、『縄文論』(作品社、2022年)、『井筒俊彦 起源の哲学』(慶應義塾大学出版会、2023年)他、最新刊として『死者たちへの捧げもの』(青土社、2023年)。監訳書に井筒俊彦『言語と呪術』(慶應義塾大学出版会、2018年)がある。
佐々木敦 Atsushi Sasaki
撮影=新津保建秀
1964年生まれ。思考家/批評家/文筆家。音楽レーベルHEADZ主宰。映画美学校言語表現コース「ことばの学校」主任講師。芸術文化のさまざまな分野で活動。著書に『成熟の喪失』(朝日新書)、『「教授」と呼ばれた男』(筑摩書房)、『増補新版 ニッポンの思想』(ちくま文庫)、『増補・決定版 ニッポンの音楽』(扶桑社文庫)、『ニッポンの文学』(講談社現代新書)、『未知との遭遇【完全版】』(星海社新書)、『批評王』(工作舎)、『新しい小説のために』『それを小説と呼ぶ』(いずれも講談社)、『あなたは今、この文章を読んでいる。』(慶應義塾大学出版会)、小説『半睡』(書肆侃侃房)など多数。