カフェに
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友の会会員限定最前列席 前売券2,600円
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友の会会員 前売券2,100円
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友の会会員 当日券2,600円
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一般 前売券2,600円
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一般 当日券3,100円
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チャンネル会員無料
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【イベント概要】
ゲンロンカフェ史上、異色のファッショントークイベントが実現!
テーマはずばり、「ファッションはオワコンか?」。
『物欲なき世界』で現代の新しい価値観の見取り図を描き出し、ファッションに関する書籍も多く手がけた編集者・菅付雅信。
長年『装苑』『ハイファッション』の編集に携わり、近年は『ファッションは語りはじめた』『相対性コムデギャルソン論』と話題のファッション批評書で編者を務めた西谷真理子。
現在も日本とフランスを往復しながら、自身のブログや各種メディアで切れ味鋭いモード論を展開し続けている平川武治。
それぞれ立場もファッション観も異なる3人が、ファッションとはなにか、いまどのような状態にあるのか、そしてこれからを、語る。
【登壇者より】
今回、ゲンロンカフェからのファッションを題材としたトークをやってほしいという依頼を受けました。僕はファッションの専門家ではまったくありませんが、ファッションには一人の編集者として大変強い興味があります。
それは、時代の「軽佻浮薄」の象徴である一方で、「不易流行」という文化の発展の本質を端的に具現化したものでもあるからです。
今までに自分が手掛けた雑誌や書籍で、いくつかファッションを題材にした編集をやってきましたし、今でも大量に内外のファッション雑誌やウェブには目を通しており、その興味が落ちることは一度もありません。
しかし、その一方で確信を持って思うことがあります。ファッションが最新のコミュニケーション・ツールである時代は終わった、ということです。その最大の理由は、SNSの発展と普及です。ファッションというメディアで自己表現、時代表現をする積極的な理由は、SNSの普及でかなりなくなりました。そのことを僕は自著『中身化する社会』(星海社新書、2013年)で内外の資料や事例を元に提示しました。
2017年1月9日号の『WWD JAPAN』は「ファッションは本当にオワコンか?」という特集をやりましたが、僕は遅すぎる特集だと感じました。
僕が思うに、とっくにファッションはオワコン(終わっているコンテンツ)なのです。でもオワコンでいいのではとも思うのです。
個人的な話ですが、僕はいまだにジャズやロックを愛する人間ですが、ジャズやロックもとっくにオワコンだと思っています。なので、ジャズと同様、ファッションも「終わっているかどうか」を語る時期は既に終わり、「終わっているコンテンツをどう愛するか、またオワコンの中にどういう同時代性を見出すか、または導入できるのか?」という視点で語ることに、今のファッションを語る意義があるのではと思っています。
ただ、これには多くの人から異論があるだろうと思います。
そこで、ファッションを長年現場で見てきて、積極的な、時には挑発的な発言をしている平川武治さん、そしてファッション雑誌の編集の立場で内外の現場に精通し、ファッションに関する論考を積極的に執筆している西谷真理子さんと、ファッションを巡る言葉の真剣勝負をやりたいというのが今回の動機です。
ファッションを愛する業界の大先輩であるお二人と、ファッションは終わったと思っている客観的で残酷な傍観者である僕との、プロレスで言うところのヒール役に僕がなって、言葉の格闘技が出来ればと思っています。
以上。
(菅付雅信)
【イベント後記】
当日のtweetのまとめはこちら!
菅付雅信 Masanobu Sugatsuke
編集者/株式会社グーテンベルクオーケストラ代表取締役。1964年生。法政大学経済学部中退。角川書店『月刊カドカワ』、ロッキングオン『カット』、UPU『エスクァイア日本版』編集部を経て独立。『コンポジット』『インビテーション』『エココロ』の編集長を務め、出版物の編集から、内外のクライアントのプランニングやコンサルティングを手掛ける。著書に『はじめての編集』(アルテスパブリッシング)、『中身化する社会』(星海社新書)、『物欲なき世界』(平凡社)、最新刊に『動物と機械から離れて』(新潮社)がある。またアートブック出版社ユナイテッドヴァガボンズの代表も務める。『コマーシャル・フォト』で連載中。下北沢B&Bで「編集スパルタ塾」を主宰。NYADC銀賞受賞。
西谷真理子 NISHITANI Mariko
編集者。1950年兵庫県生まれ。1974年東京都立大学卒業後、文化出版局に入社。1980-82年パリ支局勤務。「装苑」「ハイファッション」に在籍し、副編集長を務める。2011年3月定年で退職。以後2012年6月までハイファッション・オンラインのチーフエディター。2011年秋に東京オペラシティで開催された『感じる服、考える服——東京ファッションの現在形』展共同キュレーターを務め、カタログを編集。編著に『ファッションは語りはじめた』『相対性コムデギャルソン論』(ともにフィルムアート社刊)。2013年4月より、京都精華大学ポピュラーカルチャー学部ファッションコース特任教授。
平川武治 Takeji Hirakawa
1945年、大阪生まれ。パリモードを中心に評論執筆活動する。丹波にて陶芸修行後、’72年渡仏。劇団活動などを経て帰国。’77年よりアパレル勤務。 84年に独立し、85年より、パリコレクションをフリーランスで見始めその後、毎年継続し現代に至る。
’96年よりアントワープ王立芸術アカデミーをはじめとするEU各国、ブリュッセル、アーネム、ウイーン、ベルリン、バーゼル、パリ等のファッション有名大学や、フランス イエールなど諸ファッションコンスト等の国際審査員を計、約10年務めた。
国内では、’80年代半ばから、ファッション誌やカルチュア誌の多数に執筆また、桑沢、文化、目白など各専門学校講師と京都造型芸術大学の創設に関わり同校、客員教授等も務めた。
32年間変わらず、「良きクリエーションは良きビジネスを生む。」という視点で”時代におけるモードと社会の関係性”を歯に衣を被せずに辛辣に論じ、ファッション教育及び、コンサルタントに携わる。自らを”YELLOW”と称し,日本人が持つ、”やまとこゝろ”を拠り所に現在迄、鎌倉/巴里在住の二重生活を営む。
インデペンデントワークショップ、デシプリン会、LEPLI会等を自主企画し断続的に継続中。現在は、「日経新聞 日曜日版 STYLE」執筆と「14歳のためのモード論」を企画、執筆を始める。
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