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〈ゲンロン 佐々木敦 批評再生塾〉の講義を生中継します。
「講義」部分の視聴はゲンロン完全中継チャンネルの会員の方限定となります。
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「講評」部分については、タイムシフトを公開しません。あらかじめご了承ください。
【課題】
現在、批評に関わる人間にとって「日本文化論」は、きわめて厄介なテーマだと言ってよいでしょう。近代以降に試みられてきた「日本文化論」の数々は、今やそのほとんどが失敗、あるいは勘違いの烙印を押されているし、そもそも思考を「日本」の「文化」の「論」に絞ること自体、致命的な視野狭窄である…… という批判がすかさず飛んでくることでしょう。
少なくとも、戦後日本の美術批評史において、日本には固有の美術があると考える「日本文化論」に対しては、そのような民族主義的でローカルな思考は有害であり無意味だ、という批判が容赦なく浴びせかけられてきました。
はたして、「日本文化論」は可能なのでしょうか?
みなさんには、現在、それでもなお「日本文化論」を書くとするなら、どのような理路が立てられるのかを考えてもらいたいです。もし、「日本文化論」など不要である、と思うなら「日本文化論批判」でもかまいません。
<運営による追記:今回は新芸術校とのコラボレーションとして、新芸術校の受講生も同じ課題に提出が可能です。批評再生塾生の優秀者は、従来通り三名選ばれます。別途芸術校生からも優秀者が選ばれ、全員がプレゼンテーションを競います。なお、得点も全員に割り振りとなります。>
【イベント後記】
当日のtweetのまとめはこちら!
黒瀬陽平 Yohei Kurose
1983年生まれ。美術家、美術評論家。ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校主任講師。東京藝術大学大学院美術研究科博士後期課程修了。博士(美術)。2010年から梅沢和木、藤城嘘らとともにアーティストグループ「カオス*ラウンジ」を結成し、展覧会やイベントなどをキュレーションしている。主なキュレーション作品に「破滅*ラウンジ」(2010年)、「キャラクラッシュ!」(2014年)、「カオス*ラウンジ新芸術祭2015『市街劇 怒りの日』」(2015年)など。「瀬戸内国際芸術祭2016」にカオス*ラウンジとして参加。著書に『情報社会の情念』(NHK出版)。
佐々木敦 Atsushi Sasaki
撮影=新津保建秀
1964年生まれ。思考家/批評家/文筆家。音楽レーベルHEADZ主宰。映画美学校言語表現コース「ことばの学校」主任講師。芸術文化のさまざまな分野で活動。著書に『成熟の喪失』(朝日新書)、『「教授」と呼ばれた男』(筑摩書房)、『増補新版 ニッポンの思想』(ちくま文庫)、『増補・決定版 ニッポンの音楽』(扶桑社文庫)、『ニッポンの文学』(講談社現代新書)、『未知との遭遇【完全版】』(星海社新書)、『批評王』(工作舎)、『新しい小説のために』『それを小説と呼ぶ』(いずれも講談社)、『あなたは今、この文章を読んでいる。』(慶應義塾大学出版会)、小説『半睡』(書肆侃侃房)など多数。