ゲンロン 大森望 SF創作講座 第3期第10回

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〈ゲンロン 大森望 SF創作講座〉の講評会の模様を無料生中継します。放送開始は22:00を予定しています。
タイムシフトは公開しませんので、あらかじめご了承ください。

【実作課題】

小さな世界を見せてください

昔の話ですが、ディズニー・ランドに失望したことがあります。
 有名なアトラクション「イッツ・ア・スモールワールド」、てっきり「小さな世界」がテーマなんだと思っていたのですが、どうやら「世界は小さい」と言いたいらしいことがわかって、がっかりしました。
 そのくらい「小さな世界」が好きです。
 というわけで、「小さな世界」を見せてください。

 文字通りの「小さな世界」です。
「何人か、あいだに挟めばみんな知り合い」という意味ではありません。
 小さいのに、それ自体で完結した、あるいはそう見える、パーフェクトアクアリウムのような世界です。

 世界を玩弄できるのがSFの強みだと思います。

 もちろん、世界を描くにはいろんな手法があって、ごく一部、いわば欠片に読者を触れさせ、その向こうにしっかりと構築された、異質な社会、あるいは宇宙を感じさせるというのもあります。
 しかし今回は、「小さな世界」のうえを歩かせてください。

 いま、わたしの頭に、ラリー・ニーヴン『インテグラル・ツリー』、レベッカ・ソルニット『災害ユートピア』、草野誼『かんかん橋をわたって』なんてタイトルが浮かんでいます。
 しかし、困ったな、どれも長いのはいいとして、マイナーなので、実例にするには不向きに思えます。
 そうそう、メジャーなのがありました。
『星の王子さま』の王子様の故郷の星、あれが「小さな世界」の一例です。

 皆さんの世界を楽しみにしています。

(森岡浩之)

 

【梗概課題】

最終課題:ゲンロンSF新人賞【梗概】

ゲンロンSF創作講座の最終講評会は、「ゲンロンSF新人賞」と銘打ち、『ゲンロン10』(2020年刊行予定)に掲載される最優秀賞作品を選考します。審査員を務めるのは、大森望、飛浩隆、東浩紀の3名です。

最終作品については、特定の課題やテーマを設けません。過去の回に提出した作品をリライトしてもかまいませんし、完全な新作でもかまいません。枚数は400字詰原稿用紙で120枚分(48,000字)を上限とします。

最終講評会に先立つ第10回講義では、最終講評会に向けた梗概とアピール文を提出することができます。提出作品については講師からアドバイスを受けることができますが、通常の回とは違い、優秀作を選ぶことはありません。梗概の提出の有無に関わらず、全受講生が最終講評会への作品提出権を持ちます。

梗概とアピール文については、通常の回同様、1200字+800字を上限に提出してください。

 

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山田正紀 Masaki Yamada

1950年、名古屋生まれ。1974年、「神狩り」でデビューし、同作で第6回星雲賞日本短編部門を受賞。『最後の敵』(徳間書店)で第3回日本SF大賞を受賞、『ミステリ・オペラ』(早川書房)で第2回本格ミステリ大賞と第55回日本推理作家協会賞を受賞。SF、ミステリ、冒険小説など多岐にわたる分野で活躍する。『宝石泥棒』(角川春樹事務所)、『エイダ』(早川書房)、『神狩り2』(徳間書店)、『カオスコープ』(東京創元社)、『神獣聖戦』(徳間書店)、『桜花忍法帖』(講談社)など著作多数。

井手聡司(早川書房) Satoshi Ide

1971年、東京都生まれ。青山学院大学SF研究会OB。2006年に早川書房へ入社し、編集者として一貫してSFを担当。近年の担当書籍は、山本弘、小林泰三、上田早夕里、月村了衛、宮内悠介、藤井太洋、芝村裕吏、籘真千歳および海外SF展開中。1996年に小松左京、松井孝典、金子隆一による火星探査パネルの司会をつとめたことが生涯の自慢。賞罰なし。

大森望 Nozomi Ohmori

1961年高知生まれ。書評家・SF翻訳家・SFアンソロジスト。〈ゲンロン 大森望 SF創作講座〉主任講師。著書に『21世紀SF1000』、『新編・SF翻訳講座』、《文学賞メッタ斬り!》シリーズ(豊崎由美と共著)、《読むのが怖い!》シリーズ(北上次郎と共著)など。アンソロジーに《NOVA 書き下ろし日本SFコレクション》《不思議の扉》の各シリーズのほか、『星雲賞SF短編傑作選 てのひらの宇宙』など。訳書にコニー・ウィリス『ブラックアウト』『オール・クリア』など多数。2013年には『NOVA』が第34回日本SF大賞特別賞を受賞。

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放送開始
2019/03/21 22:00
タイムシフト視聴終了
2019/03/21 23:59