東浩紀がいま考えていること・番外編──「大量生と虚構の問題」再プレゼン

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【イベント概要】

先日行われた、東浩紀×上田洋子【ゲンロン10刊行記念】「大量生と虚構の問題ーーチェルノブイリツアー2.0にむけて」のイベントでは語りきれなかった内容を、東浩紀による単独講演シリーズ「東浩紀がいま考えていること」の「番外編」として緊急配信します(会場チケットの販売はありません。ニコニコ生放送での配信のみとなります)。

今月前半、東浩紀はエミー賞獲得のHBO制作ドラマ『チェルノブイリ』のロケ地であるリトアニアを「聖地巡礼」してきました。そのロケ地を巡るなかで、同ドラマが極力映像処理を行わず、なるべくチェルノブイリの現場に近いところ(東曰く「現実の、ちょっと横」)で撮影が行われたことに気づいたと言います。現場そのもの(本物)ではない、かといって完全にセット(偽物)というわけではない場所。「われわれは虚構を通してしか歴史を認識できない」と述べる東は、虚構が生まれるロケ地を旅することによって思索を展開していきます。

ゲンロン10』に掲載された4万字を超える東渾身の書き下ろし「悪の愚かさについて、あるいは収容所と団地の問題」でも、映画『シンドラーのリスト』の収容所の場面が、本物の収容所跡地のすぐ近くで撮影されていることに注目しています。
また『ゲンロンβ41』『42』に掲載された「観光客の哲学の余白に・番外編 ドストエスフキーとシミュラークル」では、『罪と罰』『カラマーゾフの兄弟』の舞台(モデル)となった地を訪れることで、「哲学でも批評でも紀行文でもない」あらたな文体による斬新なドストエフスキー論を広げています。

ゲンロン第2期、そして東のあらたな探究を語る特別配信をお見逃しなく!

 

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togetter

東浩紀 Hiroki Azuma

1971年東京生まれ。批評家・作家。東京大学大学院博士課程修了。博士(学術)。株式会社ゲンロン創業者。著書に『存在論的、郵便的』(第21回サントリー学芸賞)、『動物化するポストモダン』、『クォンタム・ファミリーズ』(第23回三島由紀夫賞)、『一般意志2.0』、『弱いつながり』(紀伊國屋じんぶん大賞2015)、『観光客の哲学』(第71回毎日出版文化賞)、『ゲンロン戦記』、『訂正可能性の哲学』など。

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