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webゲンロンにイベントのレポート記事を掲載しています。ぜひお読みください。
記事URL= https://webgenron.com/articles/article20201113_01/
【イベント概要】
写真評論家の飯沢耕太郎氏と写真家の大山顕氏による写真をめぐる濃密対話。好評につき、第3弾の開催が決定!
両氏は、大山氏の『新写真論』の刊行を記念して、今年6月に第1弾「写真はほんとうに人間を必要としなくなるのか」、8月に第2弾「心霊写真から写真を考える」で対話を重ねた。スマホとSNSによって「写真というものが「地滑り」を起こしている」(大山顕『新写真論』はじめに)現在、写真論はどのように更新されていくのか。両氏の刺激に満ちた議論は毎回おおきな反響を呼んでいる。
第3弾は「都市」がテーマ。写真が誕生して以来、都市の情景は多くの写真家たちのレンズのなかに捉えられてきた。飯沢氏は『都市の視線』『東京写真』などの著書を通して、都市の魅力と写真家たちの関わりを考察し続けてきた。もともと建築への興味が写真家としての出発点という大山氏は、都市風景や建造物の写真を数多く撮る写真家として知られている。
もしコロナが流行せず、東京五輪が開催されていたら、人々のスマホには再開発が進むあらたな東京の姿が保存され、われわれはSNSを通じて大量のそれらの写真を目にしていただろう。だからこそ、いま、人間にとっての都市、都市にとっての写真をふり返り、人間と都市と写真の関係を考える好機といえるかもしれない。
都市論と写真論を軽やかに往復する、両氏の白熱の議論にご期待ください。
※ 放送のみ(会場は無観客)のイベントです。
大山顕『新写真論ーースマホと顔』(ゲンロン)
ソフトカバー・四六判|本体320頁(カラーグラビア8頁)|2020年3月発行|ISBN:978-4-907188-35-1
飯沢耕太郎 Kotaro Iizawa
写真評論家。きのこ文学研究家。1954年、宮城県生まれ。1977年、日本大学芸術学部写真学科卒業。1984年、筑波大学大学院芸術学研究科博士課程修了。主な著書に『写真美術館へようこそ』(講談社現代新書1996、サントリー学芸賞受賞)、『デジグラフィ』(中央公論新社 2004)、『写真的思考』(河出ブックス 2009)、『きのこ文学名作選』(港の人 2010)、『深読み! 日本写真の超名作100』(パイインターナショナル、2012)、『キーワードで読む現代日本写真』(フィルムアート社、2017)などがある。執筆活動のほか、写真展覧会の審査、企画等も手がける。
大山顕 OHYAMA Ken
フォトグラファー/ライター。1972年11月3日生まれ。1998年千葉大学工学部修了。研究テーマは工場構造物のコンバージョン提案。工業地域を遊び場としてきた生い立ちがこの論文に結実。卒業後松下電器株式会社(現Panasonic)に入社。シンクタンク部門に10年間勤めた後、フォトグラファーとして独立。出版、イベント主催などを行っている。
主な著書に『工場萌え』『団地の見究』(共に東京書籍)『ジャンクション』(メディアファクトリー)、『ショッピングモールから考える——ユートピア・バックヤード・未来都市』(東浩紀との共著、幻冬舎新書)『新写真論 スマホと顔』(ゲンロン)。