ネットで
見る
-
[講義]チャンネル会員無料
-
[完成稿講評]一般無料
〈ゲンロン ひらめき☆マンガ教室〉の講義を生中継します。
ご視聴いただけるのはゲンロン完全中継チャンネル月額会員限定となります。
【ネーム稿課題】
漫画家のみずしな孝之と申します。
2019年以来の参加となります。
何卒よろしくお願いします。
今回も、前回と同じになってしまうのですが
動物(や生物)がかわいく見える漫画をテーマに創作をお願いします。
動物の種類は、犬でも猫でも、架空の動物でも問題ありません。
虫でも微生物でも大丈夫です。
ペットでも、たまたま見掛けたものでも
読み手に「かわいい」が伝わる1本をお願いします。
ひとつ縛りをお願いしたく、
「かわいい」という文字やセリフは使わずにお願いします。
「かわいい」という、人によって異なる曖昧な概念を
どうやったら伝えらえるか、
そもそも自分が「かわいい」と感じているのは何なのか
いろいろ向き合って作って頂けたらと思います。
プラス、マンガとしての読み心地も追求して頂けたら幸いです。
がんばってください!
(みずしな孝之)
【完成稿課題】
はじめまして、山口つばさと申します。
「ブルーピリオド」という美大受験をするスポ根(?)漫画を描いております。
私自身勉強中の身ですが、何卒よろしくお願いいたします。
私が今回、課題として設定させていただくのは「取材して描いてください」です。
・「自分の描きたいもの」にあわせて取材をする、あるいは「取材してから気になった部分」を漫画にしてください
・漫画のために1人以上に取材してください(場所の取材は今回はコロナ的なことを考慮し、リモートでも取材ができる方法で課題を設定しました)
・取材して得た情報が主題でなくとも、漫画の中にそれが取り入れられていればOKです
漫画を描き続ける上で「取材」は必須スキルです。
自分の中から出てくるものだけでは、何作も描いていると必ず枯渇してしまいます。
また私自身、自分が経験した題材をモチーフに連載漫画を描いていますが
色々なキャラクターを出すにあたって自分とは違う考え方をするキャラクターのことを知る必要があったり
改めてその分野について勉強させていただいたり取材する機会がとても多いです。
取材をすることによって表現の引き出しも増えますし、自分からは出てこないような発想や考え方も出てきます。
漫画を描くのは一人でやることですが、
おそらくあなたの漫画の中にもたくさんの登場人物が出てきて、彼らがいろんな出来事を起こしていくと思います。
本や映画のように、人にみせる形になっていない「人生」が世の中にはたくさんあります。
取材する先は誰でもOKです。
家族・友人・恋人など身近な人でも改めて知れることがあるかもしれないし、
専門知識を持った人に取材すれば難しい話を噛み砕いて教えてくれるかもしれません。
ツイッターでいろんな人にDMして統計を取ったり、普段接しない職業の人に話を聞いたり
高校時代の恩師に話を聞いたら、恩師の意外な一面が見れるかもしれません。
どのように聞けばいいのか?どんな人に聞けばいいのか?
ぜひみなさんの聞き上手っぷりを発揮してください。
また「取材した内容」を自分の漫画に出力する力も必要です。
情報に振り回されず、けれど情報に心を動かして描いた
そんな漫画を読ませてもらえたらとても嬉しいです。
(山口つばさ)
みずしな孝之 Takayuki MIZUSHINA
漫画家。1991年『まんがスポーツ』にて『混セでSHOWTIME』でデビュー。主な作品は『いとしのムーコ』『いいでん!』『ササキ様に願いを』『幕張サボテンキャンパス』など。
さやわか Sayawaka
1974年生まれ。ライター、物語評論家、マンガ原作者。〈ゲンロン ひらめき☆マンガ教室〉主任講師。著書に『僕たちのゲーム史』、『文学の読み方』(いずれも星海社新書)、『キャラの思考法』、『世界を物語として生きるために』(いずれも青土社)、『名探偵コナンと平成』(コア新書)、『ゲーム雑誌ガイドブック』(三才ブックス)など。編著に『マンガ家になる!』(ゲンロン、西島大介との共編)、マンガ原作に『キューティーミューティー』、『永守くんが一途すぎて困る。』(いずれもLINEコミックス、作画・ふみふみこ)がある。「コミックブリッジ」で『ヘルマンさんかく語りき』(作画:倉田三ノ路)を連載中。