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【イベント概要】
「視ること」は「殺すこと」である──
東京大学大学院情報学環教授で社会学者の吉見俊哉氏は、新著『空爆論──メディアと戦争』(岩波書店)において「メディア技術としての戦争」を問う。「上空からの眼差し」としての空爆はどのように変容していったのか。「空爆そのものがメディア行為である」とする吉見氏は、近代のおおきな戦争における空爆から現代の技術革新がめざましいドローンによる爆撃まで、まなざしの権力と暴力をメディア論として多角的に検証していく。
この度ゲンロンカフェでは、吉見氏と写真家の大山顕氏による対談イベントを開催。大山氏は、スマホ時代の写真論として各方面に話題を呼んだ『新写真論』のなかで「ドローン兵器とSNS」について取り上げ、現代における「まなざしの暴力」について考察した。今秋刊行の批評誌『ゲンロン13』に掲載予定の大山氏の論考「斜めのミラー」では、ウクライナのゼレンスキー大統領のオンライン演説から「視線」の問題について議論を広げている。
戦争を視覚のメディアからどう考えられるのか? 「視る」そして「殺す」技術はどう変わっていったのか? まなざしや視覚のメディアを考察する現代的な意義とは?
メディア論や都市論に詳しいライターの速水健朗氏の司会のもと、たっぷりと議論を広げていただきます。どうぞお見逃しなく!
※ 放送のみ(会場は無観客)のイベントです。
吉見俊哉『空爆論──メディアと戦争』(岩波書店)
吉見俊哉 Shunya Yoshimi
1957年、東京生まれ。東京大学大学院情報学環教授。集まりの場でのドラマ形成を考えるところから近現代日本の大衆文化と文化政治を研究。演劇論的アプローチを基礎に、日本におけるカルチュラル・スタディーズの中心的存在として先駆的な役割を果たした。主な著書に、『都市のドラマトゥルギー』(河出文庫)、『博覧会の政治学』(講談社学術文庫)、『メディア時代の文化社会学』(新曜社)、『「声」の資本主義』(河出文庫)、『リアリティ・トランジット』(紀伊國屋書店)、『カルチュラル・ターン、文化の政治学へ』(人文書院)、『カルチュラル・スタディーズ』(岩波書店)、『メディア文化論』(有斐閣)、『万博と戦後日本』(講談社学術文庫)、『親米と反米』(岩波新書)、『ポスト戦後社会』(岩波新書)、『大学とは何か』(岩波新書)、『夢の原子力』(ちくま新書)、『アメリカの越え方』(弘文堂)、『「文系学部廃止」の衝撃』(集英社新書)、『視覚都市の地政学』(岩波書店)、『大予言――「歴史の尺度」が示す未来』(集英社新書)、『戦後と災後の間――融解するメディアと社会』(集英社新書)、『トランプのアメリカに住む』(岩波新書)、『現代文化論』(有斐閣)、『平成時代』(岩波新書)、『アフター・カルチュラル・スタディーズ』(青土社)、『五輪と戦後』(河出書房新社)、『知的創造の条件』(筑摩書房)、『大学という理念』(東京大学出版会)、『東京裏返し』(集英社新書)等、多数。
大山顕 OHYAMA Ken
フォトグラファー/ライター。1972年11月3日生まれ。1998年千葉大学工学部修了。研究テーマは工場構造物のコンバージョン提案。工業地域を遊び場としてきた生い立ちがこの論文に結実。卒業後松下電器株式会社(現Panasonic)に入社。シンクタンク部門に10年間勤めた後、フォトグラファーとして独立。出版、イベント主催などを行っている。
主な著書に『工場萌え』『団地の見究』(共に東京書籍)『ジャンクション』(メディアファクトリー)、『ショッピングモールから考える——ユートピア・バックヤード・未来都市』(東浩紀との共著、幻冬舎新書)『新写真論 スマホと顔』(ゲンロン)。
速水健朗 Kenro Hayamizu
フリーランス編集者・ライター。1973年生。主な分野は、文化全般、本や都市、メディア史など。近著『1973年に生まれて 団塊ジュニア世代の半世紀』ほか、『ケータイ小説的。——“再ヤンキー化”時代の少女たち』(原書房)、『ラーメンと愛国』(講談社現代新書)、『1995年』(ちくま新書)、『フード左翼とフード右翼』(朝日新書)、『東京β』(筑摩書房)、『東京どこに住む?』(朝日新書)など。
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