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一般 入場券3,500円
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学生 入場券3,000円
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チャンネル会員無料
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一般990円
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一般500円
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一般1,000円
本イベントは、ゲンロンカフェでの会場観覧、またはシラス・ニコニコ生放送のゲンロン完全中継チャンネルからインターネット配信でご覧いただけます。
放送開始から4時間30分を超えてイベントが続いた場合、ニコ生では配信を終了しますが、シラスでは有料で延長配信をおこないます。
シラスのシステム上、延長部分のみの購入はできません。延長部分のご視聴をされたい方は、あらかじめシラスで番組本編をご購入ください。
新時代の教養講座「ゲンロン・セミナー」始動!(開始時間は各日14時〜)
第1回 2月11日(土) 古田徹也(哲学・倫理学)「遊びと哲学」 アーカイブ配信はこちらからご視聴いただけます
第2回 3月26日(日)山本真也(霊長類学)「遊びと動物」 1日券販売中
第3回 4月22日(土) 梅山いつき(演劇学)「遊びと演劇」 1日券販売中
第4回 5月13日(土) 池上俊一(西洋中世史)「遊びの歴史学」 1日券販売中
第5回 6月17日(土) 三宅陽一郎(ゲームAI研究)「遊びとAI」
第6回 7月1日(土) アフターセッション
詳細はこちら→https://www.genron-alpha.com/news20221227_01/
webゲンロンにて、聞き手・住本賢一による事前イベントレポートを掲載しています。ぜひお読みください。
「遊び心と公共性」
https://www.genron-alpha.com/article20230202_01/
【イベント概要】
ゲンロンカフェ10周年を記念して、新時代の教養講座として開講されるゲンロン・セミナー。第1期は「1000分で『遊び』学」をテーマに、各分野の専門家に講義をしていただきます。第3回目の講師は、近畿大学准教授の梅山いつき先生です。
梅山先生は、アングラ演劇をめぐる研究や野外演劇集団にスポットを当てたフィールドワークを展開され、また、現役の野外演劇集団である水族館劇場で制作も担当されています。
以下に掲載する梅山先生からの熱いメッセージ(必読!)にもあるとおり、野外劇の魅力は、数多くのハプニングを排除せずそこに向き合うエネルギーにあります。イベントではさまざまな公演の創作過程を見ていくことで、ゴールや目的を定めずに行われる「本気の遊び」である野外劇が次々と予想外のものを生み出していくさまに迫り、いかに「遊び」の要素が人間の活動において創造的な役割を果たすのかを明らかにしていただきます。ぜひお楽しみに!
【講師の梅山いつき先生より】
わたしは1960〜70年代にアングラ演劇と呼ばれた小劇場演劇やその集団について研究しています。アングラ演劇との出会いは一枚のポスターでした。当時、練馬にあった劇団黒テントの作業場に飾ってあった『ブランキ殺し上海の春』の巨大ポスターに圧倒されたのです。平野甲賀が手がけたオレンジ色の目を引くポスターには「演劇よ死ぬな!!われわれはお前が必要だ!!」と大きく書かれていました。この一言に単なる上演を超えた、ただならぬ“運動”の気配を感じ、一気に引き込まれました。その後、当時の黒テントの野外劇公演は、公園などの公有地の解放を目指す闘いだったこと、その中心人物だった佐藤信が後に、そこでの経験を活かして世田谷パブリックシアターという公共劇場を築いたことを知り、カウンターカルチャーの一種とされたアングラ演劇が日本の劇場文化の公共性に深く関わっていることに気付かされました。
その後、わたしは実際に野外劇の制作にたずさわるようになり、表現における私性と公共性が激しくせめぎ合う現場を目の当たりにするようになりました。格式ばった言い方になってしまいましたが、実際はぐだぐだで、野外で芝居をやろうとすると想定していなかっためんどうごとに見舞われ、思い通りにことが進まない状態に陥ります。なぜ苦労してまで野外に一から仮設の劇場を建てるのか? 野外劇には、生きていく中で出くわす不都合な夾雑物を排除するのではなく、共に生きるすべを探る愚直な表現者たちの生き様が刻まれています。
当日は、“公”と“私”を撹乱するものとしての遊びの場として野外劇やアングラ演劇を捉え、その魅力をみなさんに紹介いたします。写真や映像もできるだけ紹介しますので、演劇に詳しくない方もぜひご参加ください。お待ちしています。
梅山いつき Itsuki Umeyama
1981年新潟県生まれ。早稲田大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(文学)。演劇博物館で太田省吾、寺山修司、別役実等、小劇場演劇の作家や水族館劇場等、野外劇に関する企画展を手がけ、現在、近畿大学准教授。アングラ演劇をめぐる研究や、野外演劇集団にスポットを当てたフィールドワークを展開している。著書に『佐藤信と「運動」の演劇』(作品社、第26回AICT演劇評論賞受賞)、『アングラ演劇論』(作品社、第18回AICT演劇評論賞受賞)、『60年代演劇再考』(岡室美奈子との共編著、水声社)など。
住本賢一 Kenichi Sumimoto
1992年生まれ。ゲンロン編集部所属。