「ゲンロン 大森望 SF創作講座」の授業です。担当講師は柴田勝家先生、溝口力丸先生、大森望先生です。
【スケジュール】
1限 19:00-20:00:講義
2限 20:15-23:00:フラッシュフィクション課題 講評会
【フラッシュフィクション課題】
「『ありえない』を描く」
小説に登場する、現実には『ありえない』もの。たとえば生き物や言葉、あるいは歴史や土地、はたまた建造物、現象、食べ物……。どんなものであっても、想像力さえあれば存在させられるのがフィクションの強みだと思います。
しかしながら、ただ『ある』とだけ書いても存在はできません。では何をすればいいのか。小説は文字だけの媒体だからこそ、そこに様々な『ある』を積み重ねられるはずです。創意工夫で『ありえない』を『ある』に変えてみてください。
(柴田勝家)
※今回の課題はフラッシュフィクション作品の提出となります。
提出は、フラッシュフィクションの実作(1000〜2000文字)と、アピール文(400文字以内)となります。
梗概提出はありません。
ゲンロン 大森望 SF創作講座 – ゲンロンスクール
SF創作講座2023課題 – 超・SF作家育成サイト
ゲンロン 大森望 SF創作講座 – Facebook
柴田勝家 Katsuie Shibata
1987年、東京生まれ。成城大学大学院文学研究科日本常民文化専攻博士課程前期修了。
在学中の2014年、『ニルヤの島』で第2回ハヤカワSFコンテストの大賞を受賞し、デビュー。2018年に「雲南省スー族におけるVR技術の使用例」で第49回星雲賞日本短編部門を受賞。2021年に「アメリカン・ブッダ」で第52回星雲賞日本短編部門を受賞。
近著は『走馬灯のセトリは考えておいて』(早川書房)。戦国武将の柴田勝家を敬愛する。
溝口力丸(早川書房) Rikimaru Mizoguchi
1991年生まれ。2014年より早川書房『SFマガジン』編集部所属。担当書籍にチャック・パラニューク『ファイト・クラブ〔新版〕』(ハヤカワ文庫NV)、『ハヤカワ文庫SF総解説2000』(単行本)、柴田勝家『クロニスタ 戦争人類学者』『ニルヤの島』(ハヤカワ文庫JA)など。
大森望 Nozomi Ohmori
1961年高知生まれ。書評家・SF翻訳家・SFアンソロジスト。〈ゲンロン 大森望 SF創作講座〉主任講師。著書に『21世紀SF1000』、『新編・SF翻訳講座』、《文学賞メッタ斬り!》シリーズ(豊崎由美と共著)、《読むのが怖い!》シリーズ(北上次郎と共著)など。アンソロジーに《NOVA 書き下ろし日本SFコレクション》、《不思議の扉》の各シリーズのほか、『星雲賞SF短編傑作選 てのひらの宇宙』など。訳書にコニー・ウィリス『ブラックアウト』『オール・クリア』など多数。2013年には『NOVA』が第34回日本SF大賞特別賞を受賞。