小川哲の文学BAR#5作家が語るゲームシナリオの可能性──かまいたちの夜からドラゴンクエスト、そしてApex Legendsまで

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本イベントは、ゲンロンカフェでの会場観覧、またはシラス・ニコニコ生放送のゲンロン完全中継チャンネルからインターネット配信でご覧いただけます。

会場での当日券販売も行います。ただし、ご準備できる座席数に限りがございます。おはやめにPeatixでご予約いただくようお願いをいたします。Peatixでのお申込みは、イベント当日の開始時刻まで可能です。

【イベント概要】

SF作家の小川哲さんがホストをつとめるイベントシリーズ「小川哲の文学BAR」第5回を開催いたします。
これまで小説家たちを招き、その創作の源泉に迫ってきた本シリーズですが、今回は少し趣を変えて、小説だけではなく「ゲーム」をテーマにお話しいただきます!

ゲストは小説家の葉真中顕さんと書評家でゲームシナリオ作家でもある渡辺祐真(スケザネ)さん。ゲームに並々ならぬ愛を注ぐ小説家と、ゲームシナリオの”プロ”は、「ゲーム」における「文学」をどのように考えるのでしょうか。

サウンドノベル(ノベルゲーム)、美少女ゲーム、RPG、オープンワールドゲーム、さらには「ナラティブ」という新しいゲームシナリオの在り方まで、ゲームには様々な物語の形があります。それらはいかなる方法で進化を成し遂げてきたのか、そして小説をはじめとした文学に、一体どんな影響を与えているのか?
イベントでは、今年の超大ヒットゲームである「ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム」や「ドラゴンクエスト」シリーズを入り口に、ゲームに在る「物語」の本質に迫ります。
登壇者による人生ベスト3のゲームの紹介やそれにまつわる思い出話、ゲーム的小説(いわゆるゲーム小説からノベライズ、ラノベまで・・・)についても展開されるかも!

ゲームや小説好きはもちろん、この夏、エンターテイメントとの新たな出会いを期待する方にもおすすめです。お楽しみに。

【登壇者の小川哲さんより】
僕は小説を書く仕事をしているのですが、それ以外の時間は実はゲームをしていることが多いです。そのことを知っていたラジオのディレクターが、ラジオで(本業でゲームのシナリオライターをやっている)スケザネさんと『ゼルダの伝説 ティアーズ オブ ザ キングダム』について話す機会を作ってくれました。そういえば葉真中さんもゼルダをプレイしていたなあ、と思い、「ゲンロンでゲームの話をしませんか?」と聞いてみたところ、葉真中さんもしっかりゲーム好きだったので、今回の座組みとなりました。
七十年代生まれの葉真中さんはファミコン世代で、八十年代生まれの僕はスーファミ世代です。そこに、九十年代生まれでWiiやDS世代のスケザネさんが加われば、より射程の広いゲームの話ができるのではないでしょうか。
葉真中さんはサブカルや批評の文脈に詳しく、ゲンロンカフェでのイベントにめちゃくちゃ向いていると思っているので、ぜひ楽しみにしていてください!

【登壇者の葉真中顕さんより】
小説家の葉真中顕です。普段、主に陰気な社会派ミステリーを書いてる私は、初代ファミコンの直撃世代。友達の家に集まり『たけしの挑戦状』をクリアしようと、攻略情報のメモを片手にみんなでスナック「あぜ道」のカラオケを何度も歌い、コントローラーを一時間放置して宝の地図を出したもののジジイを殺し忘れててエンディング直前でゲームオーバーし、おまえのせいだ、いやおまえが悪いと泣きながら大喧嘩したあのときの絶望が、今の創作の原点かもしれません。
さくっと直木賞とった小川さんと、今大活躍の書評家スケザネさんという圧倒的光属性のおふたりに、闇属性の老害っぷりを見せつける所存です。どうぞよろしく。

【登壇者の渡辺祐真(スケザネ)さんより】
書評家の渡辺祐真(スケザネ)と申します。ゲンロン初登壇ですので、どうかお手柔らかにお願いします(笑)
普段は書評家・文筆家として主に文学についての発信をしておりますが、本業はゲームクリエイター(会社員)で、子供の頃からゲームに明け暮れてきた根っからのゲーマーです。中でもRPGには目がなく、「ドラゴンクエストモンスターズジョーカー」の全国大会で優勝を果たすなど、半ばただのオタクで、今もその延長線上にいるようなものです。
プレイヤーとしてクリエイターとして、日々ゲームに接していると、最近のゲームの進歩と浸透には目覚ましいものがあると強く感じます。物語や遊びといった人間の根源的な営みと最新の技術とが融合し、新しい体験が次々と生まれ、時に社会現象を巻き起こし、近年ではゲーム独自の要素を他分野に転用する「ゲーミフィケーション」と呼ばれる動きも目立つようになっています。いったいゲームとは何なのか。
今回のイベントでは、創作の第一線で活躍され、ゲームにも明るい小川哲さんと葉真中顕さんと、ゲームの未来とかゲームにおける物語性…みたいな大きなテーマについてお話をするのか、はたまた単なるオタク談義に満開の花を咲かせるのか…。
どちらにしても、登壇者として一人のゲーマーとして、とても楽しみな時間です。

葉真中顕 Aki Hamanaka

1976年東京都生まれ。
2013年『ロスト・ケア』で第16回日本ミステリー文学大賞新人賞を受賞しデビュー。‘19年『凍てつく太陽』で第21回大藪春彦賞、第72回日本推理作家協会賞(長編および連作短編集部門)受賞。’22年『灼熱』で第7回渡辺淳一文学賞受賞。’23年デビュー作『ロスト・ケア』を原作にした映画『ロストケア』が公開。
そのほかドラマ化された『絶叫』『W県警の悲劇』をはじめ『コクーン』『Blue』『ロング・アフタヌーン』などの著作がある。

渡辺祐真(スケザネ) Sukezane Watanabe

1992年生まれ。東京都出身。書評家、文筆家、書評系YouTuber、ゲーム作家。
2021年頃から副業として書評家等の活動を開始。2023年に株式会社スクウェア・エニックスを退職し、専業となる。
テレビやラジオなどの各種メディア出演、トークイベント、書店でのブックフェア、中学校や高等学校、大学、企業での講演会なども手掛けている。
毎日新聞文芸時評担当。TBSラジオ「こねくと」レギュラー。
著書に『物語のカギ』(笠間書院)。連載に『スピン/spin』(河出書房新社)、「短歌研究」(短歌研究社)など。文芸誌への寄稿のほか、書評、文庫の解説、エッセイなど多数。
YouTubeチャンネル「スケザネ図書館」を運営。
翻訳家Emily Balistrieriのアシスタントとして、森見登美彦『夜は短し歩けよ乙女』(”The Night Is Short, Walk on Girl”)などの翻訳を手掛けた。

小川哲 Satoshi Ogawa

1986年千葉県生まれ。東京大学大学院総合文化研究科博士課程退学。2015年に第3回ハヤカワSFコンテスト〈大賞〉を『ユートロニカのこちら側』で受賞し、デビューを果たす。その後のおもな著作に、『ゲームの王国』(ハヤカワ文庫JA、第38回日本SF大賞、第31回山本周五郎賞受賞)、『嘘と正典』(ハヤカワ文庫JA)、『地図と拳』(集英社、第168回直木賞、第13回山田風太郎賞受賞)、『君のクイズ』(朝日新聞出版、第76回日本推理作家協会賞[長編および連作短編集部門])、『君が手にするはずだった黄金について』(新潮社)、『スメラミシング』(河出書房新社)など。

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放送開始
2023/08/17 19:00
公開終了
2024/02/17 23:59
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放送開始
2023/12/21 18:00
タイムシフト視聴終了
2023/12/28 23:59
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放送開始
2023/08/17 19:00
タイムシフト視聴終了
2023/08/24 23:59