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記事URL= https://webgenron.com/articles/article20240530_01/
【イベント概要】
ロシアがウクライナへの全面侵攻を開始してから2年以上が経ちました。ロシアはますます「西側」との全面対決の姿勢を強め、国内のリベラル勢力を弾圧し、戦争をやめる気配はありません。日本からニュースを追っている限りでは、その未来は混迷を深めているように見えます。しかし、実際はどうなのでしょうか。
5月に新著『ロシアとは何ものか──過去が貫く現在』(中公選書)を上梓する歴史家の池田嘉郎さんと、安全保障研究の小泉悠さんをお招きして対談イベントを開催します。
池田さんの新著は、革命からプーチン政権の現在までこの100年あまりのロシア史を、歴史上の人物たちに焦点を当てつつ概観し、そこに通底する国家や権力の構造を考察するものです。また小泉さんは、これまでプーチン政権下のロシアに関する数々の著書・分析を発表され、最新のロシア情勢についても日々発信されてきました。
19世紀の詩人チュッチェフには「ロシアは頭ではわからない」という詩すらあります。本イベントでは池田さんの新著を手掛かりに、同国人にすら理解が難しいロシアという国はなにものなのかをあらためて考えます。
イベント開催日の5月9日は、池田さんの新著の発売予定日であり、またロシアの愛国プロパガンダの支柱となる対独戦勝記念日でもあります。対ウクライナ戦時下の戦勝記念日も3回目。かつては日本でも軍事マニアが戦車や武器のパレードに関心を向けていたこの日ですが、いまはどのような意味を持っているのか。この記念日のことも話題に上がるでしょう。
池田さんと小泉さんはなんと今回が初対面で初対談。専門分野の垣根をまたいで「ロシア」を考える、ゲンロンカフェならではの対談にご期待ください!
池田嘉郎 Yoshiro Ikeda
1971年秋田県生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科教授。東京大学大学院人文社会系研究科博士(文学)。専門は近現代ロシア史研究。主著に『革命ロシアの共和国とネイション』(山川出版社、2007年)、『ロシア革命 破局の8か月』(岩波書店、2017年)。翻訳にアンドレイ・プラトーノフ『幸福なモスクワ』(白水社、2023年)、シェイラ・フィッツパトリック『ソ連の歴史』(監訳、人文書院、2023年)。
小泉悠 Yu Koizumi
東京大学先端科学技術研究センター准教授。専門はロシアの軍事・安全保障政策。早稲田大学大学院政治学研究科(修士課程)修了後、民間企業勤務、外務省国際情報統括官組織専門分析員、ロシア科学アカデミー世界経済国際関係研究所客員研究員、公益財団法人未来工学研究所研究員などを経て現職。主著に『「帝国」ロシアの地政学』(東京堂出版)、『現代ロシアの軍事戦略』、『ウクライナ戦争』(ともにちくま新書)、『終わらない戦争』(文春新書)などがある。『「帝国」ロシアの地政学』が第41回サントリー学芸賞を受賞。