カフェに
行く
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一般 入場券3,000円
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学生 入場券2,500円
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友の会会員限定最前列席 入場券3,500円
ネットで
見る
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チャンネル会員無料
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一般1,485円
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チャンネル会員無料
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一般1,500円
本イベントは、ゲンロンカフェでの会場観覧、またはシラス・ニコニコ生放送のゲンロン完全中継チャンネルからインターネット配信でご覧いただけます。
残席がある場合、会場での当日券販売も行います。ただし、ご準備できる座席数に限りがございます。おはやめにPeatixでご予約いただくようお願いをいたします。Peatixでのお申込みは、イベント当日の開始時刻まで可能です。
【イベント概要】
待望の「ロシア宇宙主義」イベントを開催します。
哲学者ニコライ・フョードロフを祖とする「ロシア宇宙主義」。死者の復活と人類の宇宙空間への進出──そんな人類の「夢」を実現可能なものとして捉える思想です。技術が急速に発達した19世紀末から20世紀のロシア・ソ連で生まれたこの思想は、伊藤計劃・円城塔のスチームパンク『屍者の帝国』で重要な役割を果たすなど、日本でも注目を集めてきました。
この4月、ボリス・グロイス編『ロシア宇宙主義』が河出書房新社から刊行されました。2016年に『ゲンロン2』に序文の翻訳を掲載し紹介してから8年、ついに全文を日本語で読むことができるようになりました。さらに、昨年から木澤佐登志『闇の精神史』(ハヤカワ新書)やフレッド・シャーメン『宇宙開発の思想史』(作品社)など、この思想を再評価する書籍が次々に刊行されています。
トランスヒューマニズムとも呼応するこの思想はいったいどんなものなのか。なぜ、いま読まれているのか。ソ連・ロシアの社会や生活や芸術にどう入り込んでいるのか、そして、現代日本のわれわれとどう関係があるのか。
登壇者は『ロシア宇宙主義』の監訳を務めた乗松亨平氏、「ロシア宇宙主義」を背景に美術史を読み解く『ロシア宇宙芸術』(水声社)の著者・生熊源一氏、著書『天体建築論』(東京大学出版会)、そして『革命と住宅』(ゲンロン)でもソ連の宇宙観を建築から描き出している本田晃子氏の三名。司会は『ロシア宇宙主義』の翻訳者のひとりでもあるゲンロンの上田洋子が務めます。
最強の布陣によるロシア宇宙主義トーク。どうぞご期待ください!
ボリス・グロイス編、乗松亨平監訳『ロシア宇宙主義』(河出書房新社)
生熊源一『ロシア宇宙芸術──宇宙イメージからみるロシア美術史』(水声社)
乗松亨平 Kyohei Norimatsu
1975年生まれ。東京大学大学院総合文化研究科教授。専門はロシア文学・思想。著書に『リアリズムの条件 ロシア近代文学の成立と植民地表象』(水声社)、『ロシアあるいは対立の亡霊 「第二世界」のポストモダン』(講談社選書メチエ)、訳書にヤンポリスキー『デーモンと迷宮 ダイアグラム・デフォルメ・ミメーシス』(水声社、共訳)、グロイス編『ロシア宇宙主義』(河出書房新社、監訳)など。
本田晃子 Akiko Honda
1979年岡山県岡山市生まれ。1998年、早稲田大学教育学部へ入学。2002年、東京大学大学院総合文化研究科超域文化科学表象文化論分野へ進学。2011年、同博士課程において博士号取得。日本学術振興会特別研究員、北海道大学スラブ・ユーラシア研究センター非常勤研究員、日露青年交流センター若手研究者等フェローシップなどを経て、現在は岡山大学社会文化科学研究科准教授。著書に『天体建築論 レオニドフとソ連邦の紙上建築時代』、『都市を上映せよ ソ連映画が築いたスターリニズムの建築空間』(いずれも東京大学出版会)、『革命と住宅』(ゲンロン)など。
生熊源一 Genichi Ikuma
1990年、東京都生まれ。北海道大学大学院文学研究科博士後期課程修了。博士(学術)。専門はソ連非公式芸術を中心とするロシア文化史・芸術史。著書に『ロシア宇宙芸術──宇宙イメージからみるロシア美術史』(水声社)、論文に「息の転換──≪集団行為≫における対物関係」(2018年度ロシア文学会論文賞受賞)などがある。
上田洋子 Yoko Ueda
撮影=Gottingham
1974年生まれ。ロシア文学者、ロシア語通訳・翻訳者。博士(文学)。ゲンロン代表。早稲田大学非常勤講師。2023年度日本ロシア文学会大賞受賞。著書に『ロシア宇宙主義』(共訳、河出書房新社、2024)、『プッシー・ライオットの革命』(監修、DU BOOKS、2018)、『歌舞伎と革命ロシア』(編著、森話社、2017)、『チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド』(調査・監修、ゲンロン、2013)、『瞳孔の中 クルジジャノフスキイ作品集』(共訳、松籟社、2012)など。展示企画に「メイエルホリドの演劇と生涯:没後70年・復権55年」展(早稲田大学演劇博物館、2010)など。