ゲンロン 大森望 SF創作講座 第8期#6授業 6

「ゲンロン 大森望 SF創作講座」の授業です。担当講師は斜線堂有紀先生と田中玲遠先生、大森望先生です。

【スケジュール】

1限 19:00-20:00:講義

2限 20:10-22:10:梗概講評会

3限 22:20-23:20:実作講評会

【第6課題】

「最も使い古されたアイデアで最も新奇な話を書いてください」

使い古されたアイデア、と言われて思い浮かぶものはありますか? たとえば『夢オチ』『タイムループ』なんかは、何作も先行作が浮かぶかと思います。一方で、そのどれもがそれぞれ違った印象を与える作品に仕上がっているとも思いませんか?

僭越ながら、最近の私は新奇なアイデアを売りとする奇想の作家として認知して頂いています。しかし、私のアイデアの殆ども元を辿れば使い古されたアイデアの換骨奪胎でしかありません。そこで皆さんも、自分が「最も使い古されている」と思うアイデアで、最も新奇な物語を書いてみてください。誰も見たことのない「夢オチ」が書けた時、それは恐らく傑作になるでしょう。

(斜線堂有紀)

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ゲンロン 大森望 SF創作講座
SF創作講座2024課題 – 超・SF作家育成サイト

斜線堂有紀 Yuki Shasendo

小説家。主にミステリとSFの分野で活動している。六年目に差し掛かり、作家として生き残る為に日々一生懸命頑張っている。最近はアニメの脚本などもやっている。今一番したいことはメディアミックス。Twitterは@syasendouで運用している。主な著書に『回樹』『楽園とは探偵の不在なり』など。

田中玲遠(集英社) Leon Tanaka

1997年生まれ。集英社小説すばる編集部所属。

大森望 Nozomi Ohmori

1961年高知生まれ。書評家・SF翻訳家・SFアンソロジスト。〈ゲンロン 大森望 SF創作講座〉主任講師。著書に『21世紀SF1000』、『新編・SF翻訳講座』、《文学賞メッタ斬り!》シリーズ(豊崎由美と共著)、《読むのが怖い!》シリーズ(北上次郎と共著)など。アンソロジーに《NOVA 書き下ろし日本SFコレクション》《不思議の扉》の各シリーズのほか、『星雲賞SF短編傑作選 てのひらの宇宙』など。訳書にコニー・ウィリス『ブラックアウト』『オール・クリア』など多数。2013年には『NOVA』が第34回日本SF大賞特別賞を受賞。