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【イベント概要】
西洋哲学を相対化するために、孟子を召喚する――。
カント、ルソー、ニーチェといった近代西洋の哲学者たちと、古代中国の思想家・孟子の思想を対比させて論じた、フランソワ・ジュリアンの『道徳を基礎づける』。
本書は2002年に講談社現代新書で刊行され、知る人ぞ知る名著として古書のプレミア価格がついたこともあったが、初刊から15年を経た2017年10月、講談社学術文庫に収録された。
本書は西洋哲学の限界を踏まえ、思想史を相対化するため、孟子の思想に注目する。
そして、洋の東西を超えて互いを理解するために、彼らが道徳をいかに論じてきたかを整理する。
ルソーは「憐れみ」、カントは「理性」、孟子は「惻隠の心」……。
それぞれの道徳観を参照しながら、スリリングな知的探究が展開される。
講談社学術文庫版の刊行にあたり推薦文を寄せた東浩紀が、翻訳者である中島隆博氏を招く必聴のトークイベント。
初刊から15年間の社会情勢の変化、中国哲学界の新たな動きなどを踏まえながら、比較哲学の可能性を掘り下げる。
『道徳を基礎づける 孟子vs.カント、ルソー、ニーチェ』(講談社学術文庫)
【イベント後記】
当日のtweetのまとめはこちら!
中島隆博 Takahiro Nakajima
東京大学で中国哲学を研究し、立命館大学を経て、東京大学に戻り、表象文化論そして東洋文化研究所において教育研究に当たる。現在、東京大学東洋文化研究所教授。著書に、『残響の中国哲学-言語と政治』、『ヒューマニティーズ 哲学』、『荘子 鶏となって時を告げよ』、『共生のプラクシス――国家と宗教』、『悪の哲学――中国哲学の想像力』、『思想としての言語』、訳書にフランソワ・ジュリアン『道徳を基礎づける』、アンヌ・チャン『中国思想史』などがある。
東浩紀 Hiroki Azuma
1971年東京生まれ。批評家・作家。東京大学大学院博士課程修了。博士(学術)。株式会社ゲンロン創業者。著書に『存在論的、郵便的』(第21回サントリー学芸賞)、『動物化するポストモダン』、『クォンタム・ファミリーズ』(第23回三島由紀夫賞)、『一般意志2.0』、『弱いつながり』(紀伊國屋じんぶん大賞2015)、『観光客の哲学』(第71回毎日出版文化賞)、『ゲンロン戦記』、『訂正可能性の哲学』など。
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- 放送開始
- 2022/05/12 18:00
- タイムシフト視聴終了
- 2022/05/19 23:59
- 放送開始
- 2021/07/06 18:00
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- 2019/11/22 18:00
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- 2018/11/02 18:00
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