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〈ゲンロン ひらめき☆マンガ教室〉の講義を生中継します。
「講義」部分の視聴はゲンロン完全中継チャンネルの会員の方限定となります。
「完成稿講評」部分の中継は一般の方でもご視聴いただけます。こちらはタイムシフトを公開しません。あらかじめご了承ください。
【完成稿課題】
皆様はじめまして、エロ漫画家の師走の翁と申します。
今回の課題はこちら。
「共感」とはあなたの作品と読者との間を繋げる扉です。
漫画に関わらずエンタメの面白さの一つに「共感」があります。
それは大まかに二種類あって、一つは知識、体験の共感。
そしてもう一つは「肉体に備わる五感(視覚、聴覚、触覚、味覚、嗅覚)の共感」
その中でも今回は「触覚・肉体的接触」をテーマに創作してください。
肉体が触れ合う場面を肝にして考えてみてください。
指先が触れ合う繊細なものでも良いし、相撲のぶつかりげいこのようなハードアタック、
またはセックスでもいいです。
そのうえで読者との共感を意識して考えてください。
私はエロ漫画家ですが、提出する作品はエロやセクシーの要素を必ずしも入れる必要はありません。
(もちろんがっつり成年向けにチャレンジしていただいてもOKです)
9月14日の講義ですが、私は双方向性の授業にしたいと思ってますので、
生徒の皆様にはかならず一回は質問や意見を述べていただきたいと思っております。
とにかく何でもいいので質問など考えて講義においでくださいませ。
(師走の翁)
【ネーム課題】
受講生の皆様
はじめまして きらたかし です。
長いアシスタント生活を送っていた自分が週刊誌の連載に辿りつく起点になったのは、投稿作「赤灯えれじい」の扉絵でした。
そのワンカットを指針にしたところ、キャラクターの性格や世界観がブレることなく1本の読み切りを描きあげることができたうえに、最終的には単行本16冊分の長い物語にまで膨らむ結果となりました。
そこで今回の課題は、
「キャラクターや世界観が膨らむような1枚絵(タイトルも入れる。扉絵、単行本の表紙、イメージボードのようなもの)+そのキャラクターの性格が伝わるエピソードをネームで」
受講生の皆さんは連載の機会があれば描いてみたいジャンルやキャラクターがきっといくつかあると思います。
そのイメージを1枚に凝縮して、単行本なら表紙買いしたくなるような絵、タイトルを考えてください。
ネームは連載の一部を切り取ったような感じで、明確な導入やオチは無くても可。
キャラクターの魅力を端的に表現することを意識して、できるだけ短く収めてください。
(きらたかし)
きらたかし Takashi KIRA
1970年生まれ、兵庫県宝塚市出身。大阪芸術大学卒業直前に少年サンデーで新人漫画賞入選。卒業後に上京し、長いアシスタント生活を経て32歳でヤングマガジンちばてつや賞で『赤灯えれじい』が大賞を受賞。そのまま連載作品となる。
その他に『ケッチン』『凸凹DEKOBOKO』『ハイポジ』など。
さやわか Sayawaka
1974年生まれ。ライター、物語評論家、マンガ原作者。〈ゲンロン ひらめき☆マンガ教室〉主任講師。著書に『僕たちのゲーム史』、『文学の読み方』(いずれも星海社新書)、『キャラの思考法』、『世界を物語として生きるために』(いずれも青土社)、『名探偵コナンと平成』(コア新書)、『ゲーム雑誌ガイドブック』(三才ブックス)など。編著に『マンガ家になる!』(ゲンロン、西島大介との共編)、マンガ原作に『キューティーミューティー』、『永守くんが一途すぎて困る。』(いずれもLINEコミックス、作画・ふみふみこ)がある。「コミックブリッジ」で『ヘルマンさんかく語りき』(作画:倉田三ノ路)を連載中。