JST構造化チーム若手・共創支援グループ主催 若手研究者の新キャリアパス──第2回「在野研究者という生き方・理系編」

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【概要】

JST(国立研究開発法人科学技術振興機構)のセンター・オブ・イノベーションプログラム(以下、COIプログラム)では、構造化チームが中心となって若手人材の活躍促進(以下、構造化チーム「若手」)に取り組んでいます。このたび、株式会社ゲンロンの協力で、構造化チーム「若手」の学生&若手・共創支援グループリーダーより「若手研究者の新たなキャリアパス」について考える番組を3回にわたって配信します。

現在、アカデミック・ポジションの若手研究者は、ほぼ全員が任期付きです。加えて、多くの若手研究者は「大学・研究所に属さないと、研究はできない(競争的資金も獲得しづらい)」と考え、次のポスト探しに疲弊しています。

前回(2/8放送)は、文系の在野研究者に焦点を当てて議論しました。2回目となる本イベントでは、研究者集団としていち早く起業した株式会社リバネスの高橋宏之氏(同社執行役員)、線虫によるガン検査が注目されている広津崇亮氏(HIROTSU BIO SCIENCE代表)、生物情報アプリの開発で市民科学を発展させた藤木庄五郎氏(株式会社バイオーム代表)、WEBで双翅目の研究成果を発表している熊澤辰徳氏(大阪市立自然史博物館外来研究員)を迎えて、「理系の在野研究者」について討論します。

起業、民間による研究者のマッチング、市民科学など、アカポスに縛られない生き方の利点と問題点から「若手研究者の在り方」を改めて考え、研究者以外の視聴者にも「研究者とはなにか」「日本の高等教育政策の功罪」を考える切掛としていただければ幸いです。(JST・COIプログラム構造化チーム「若手」 学生&若手・共創支援グループリーダー 橘由里香)

※ 放送のみ(会場は無観客)のイベントです。

高橋宏之 Hiroyuki Takahashi

2009年横浜市立大学大学院博士後期課程修了。博士(理学)。40歳以下の若手研究者を対象にした「リバネス研究費」の立ち上げなど、産業界と若手研究者との間で新たな研究プロジェクトを生み出すことを中心に従事。さらに、アカデミアの枠組みにとらわれずに個々人の知識、技術、課題解決に対するパッションを合わせることで、新たな知識、研究開発のタネを生み出す場、「超異分野学会」を仕掛け続けている。

熊澤辰徳 Tatsunori Kumazawa

1988 年兵庫県生まれ。神戸大学大学院理学研究科修了。大阪市立自然史博物館 外来研究員。オープンアクセス生物雑誌『ニッチェ・ライフ』編集委員長。学生時代は植物生態学を専攻、現在は在野で昆虫学に関わる。妻と娘、息子の4人家族。双翅目(ハエ、アブ、カなど)についてのサイト「知られざる双翅目のために」を運営。著書に『趣味からはじめる昆虫学』』(オーム社、編著)、『在野研究ビギナーズ』(荒木優太編、明石書店、分担執筆)。

広津崇亮 Takaaki Hirotsu

東京大学大学院博士課程より、線虫の嗅覚についての研究を開始。線虫の嗅覚のメカニズムを解析した論文が2000年3月、英科学誌「Nature」に掲載される。大学教員として教鞭をとる傍ら研究を続け、2015年に線虫の嗅覚を利用した新しいがん検査「N-NOSE」を発明。2016年、株式会社HIROTSUバイオサイエンスを設立。2020年、N-NOSEを実用化。がんの一次スクリーニング検査の普及に向け、啓発活動などにも精力的に取り組む。

藤木庄五郎 Shogoro Fujiki

1988年7月生まれ。大阪府出身。2017年3月京都大学大学院博士号(農学)取得。同年5月株式会社バイオーム設立、代表取締役就任。在学中、熱帯ボルネオ島にて2年以上キャンプ生活をしながら、衛星画像解析を用いた生物多様性可視化技術を開発。現在は、生物多様性の保全が人々の利益につながる社会を目指し、世界中の生物の情報をビッグデータ化する事業に取り組む。データを活かしたサービスとして生きもの図鑑アプリ「Biome」を運営。

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放送開始
2021/02/17 19:00
放送終了
2021/02/26 23:59
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放送開始
2021/02/17 19:00
タイムシフト視聴終了
2021/02/24 23:59