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【イベント概要】
ゲンロンでは、2017年に<ロシア現代思想>を特集した『ゲンロン』を2号出版しています。そのなかには、プーチンに影響を与えたといわれるアレクサンドル・ドゥーギンの論文の翻訳ほか、ロシア研究者による座談会、冷戦崩壊後のロシア思想の30年を振り返った年表などが収録されています。
今回のロシアによるウクライナ侵略の背景には、プーチンの独特の歴史観があるといわれています。ではそのような歴史観はなぜ出てきたのか。ロシアの現代思想を学ぶことに、いまかつてない重要性が出てきているように思います。
この緊急放送では、『ゲンロン』編集長の東浩紀と、ゲンロン代表でロシア演劇・文学研究者の上田洋子が、<ロシア現代思想特集>の目次を振り返りながら、21世紀のロシアでなにが語られてきたのか紹介します。
緊急の企画のため今回はロシア思想の専門家の方はおよびしていませんが、今後ゲンロンではそのようなイベントも企画していくつもりです。その第1弾としてご覧ください。
※ 開催は放送のみ(会場は無観客)です。
『ゲンロン6 ロシア現代思想Ⅰ』(ゲンロン)
『ゲンロン7 ロシア現代思想Ⅱ』(ゲンロン)
東浩紀 Hiroki Azuma
1971年東京生まれ。批評家・作家。東京大学大学院博士課程修了。博士(学術)。株式会社ゲンロン創業者。著書に『存在論的、郵便的』(第21回サントリー学芸賞)、『動物化するポストモダン』、『クォンタム・ファミリーズ』(第23回三島由紀夫賞)、『一般意志2.0』、『弱いつながり』(紀伊國屋じんぶん大賞2015)、『観光客の哲学』(第71回毎日出版文化賞)、『ゲンロン戦記』、『訂正可能性の哲学』など。
上田洋子 Yoko Ueda
撮影=Gottingham
1974年生まれ。ロシア文学者、ロシア語通訳・翻訳者。博士(文学)。ゲンロン代表。早稲田大学非常勤講師。2023年度日本ロシア文学会大賞受賞。著書に『ロシア宇宙主義』(共訳、河出書房新社、2024)、『プッシー・ライオットの革命』(監修、DU BOOKS、2018)、『歌舞伎と革命ロシア』(編著、森話社、2017)、『チェルノブイリ・ダークツーリズム・ガイド』(調査・監修、ゲンロン、2013)、『瞳孔の中 クルジジャノフスキイ作品集』(共訳、松籟社、2012)など。展示企画に「メイエルホリドの演劇と生涯:没後70年・復権55年」展(早稲田大学演劇博物館、2010)など。