なぜ温泉は日本の政治にとって重要なのか

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【イベント概要】

日本列島は、その厳しい自然環境と引き換えに、そこに住むひとびとにかけがえのない宝を与えた。温泉である。

じっさい、日本人は温泉が大好きだ。古くは『日本書紀』に見え、貴人や文化人の入湯記録は数知れず。戦前・戦中には、植民地や占領地にもつぎつぎに温泉地が開発された。

温泉は観光資源であり、交通網と結びつき、貴人を招き、軍隊の療養所ともなったのである。

あるときには国家権力からの追及を逃れた人々の密談や潜伏の現場となり、またあるときには逆に皇室メンバーが地元住民と懇談したり、権力者が外国の首脳を招いて会談したりする現場にもなった。

つまり温泉は権力、反権力のどちらとも接点があったことになる。

とすると、温泉に焦点をあてることで、これまでにない日本政治の姿がみえてくるのではないか?

そこで今回は、かねて「温泉と政治」に関心を寄せてきた政治学者の原武史氏をお招きし、両者の関係を徹底的に語り尽くす。明日からの行楽にも影響間違いなし。温泉が恋しくなるシーズンに必見のゲスト回!

原武史 Takeshi Hara

1962年、東京都生まれ。日本経済新聞社会部記者として、昭和末期に宮内庁詰めとなる。1992年、東京大学大学院博士課程中退。現在、放送大学教授。明治学院大学名誉教授。著書に、『「民都」大阪対「帝都」東京』(サントリー学芸賞)、『大正天皇』(毎日出版文化賞)、『滝山コミューン一九七四』(講談社ノンフィクション賞)、『昭和天皇』(司馬遼太郎賞)、『皇后考』、『〈女帝〉の日本史』など。

辻田真佐憲 Masanori Tsujita

1984年、大阪府生まれ。評論家・近現代史研究者。慶應義塾大学文学部卒業、同大学院文学研究科中退。政治と文化芸術の関係を主なテーマに、著述、調査、評論、レビュー、インタビューなどを幅広く手がけている。単著に『「戦前」の正体』(講談社現代新書)、『防衛省の研究』(朝日新書)、『超空気支配社会』『古関裕而の昭和史』『文部省の研究』(文春新書)、『天皇のお言葉』『大本営発表』(幻冬舎新書)、『空気の検閲』(光文社新書)、共著に『教養としての歴史問題』(東洋経済新報社)、『新プロパガンダ論』(ゲンロン)などがある。監修に『満洲帝国ビジュアル大全』(洋泉社)、『文藝春秋が見た戦争と日本人』(文藝春秋)など多数。軍事史学会正会員、日本文藝家協会会員。

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放送開始
2022/11/25 12:30
公開終了
2023/05/26 23:59