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一般 入場券4,000円
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チャンネル会員無料
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一般1,980円
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チャンネル会員無料
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一般2,000円
新時代の教養講座「ゲンロン・セミナー」第2期が始動! 今回のテーマは「まちがい」です。
第1回 2月3日(土) 納富信留(古代ギリシア哲学)「古代ギリシア哲学とまちがい」
第2回 3月16日(土) 山崎孝明(臨床心理学)「心理臨床とまちがい」
第3回 4月20日(土) 岡室美奈子(演劇研究・メディア論)「演劇とまちがい」
第4回 5月18日(土) 吉川浩満(認知科学・進化論)「認知科学・進化論とまちがい」
第5回 6月29日(土) 辻田真佐憲(近現代史)「近現代史とまちがい」
第6回 7月13日(土) アフターセッション(聞き手をつとめた院生・若手研究者と会場のみなさまでおこなう全講義振り返り)
本イベントのチケットのご購入はこちらから。
本イベントは、ゲンロンカフェでの会場観覧、またはシラス・ニコニコ生放送のゲンロン完全中継チャンネルからインターネット配信でご覧いただけます。
会場での当日券販売も行います。ただし、ご準備できる座席数に限りがございます。おはやめにPeatixでご予約いただくようお願いをいたします。Peatixでのお申込みは、イベント当日の開始時刻まで可能です。
放送開始から4時間30分を超えてイベントが続いた場合、ニコ生では配信を終了しますが、シラスでは有料で延長配信をおこないます。
シラスのシステム上、延長部分のみの購入はできません。延長部分のご視聴をされたい方は、あらかじめシラスで番組本編をご購入ください。
【イベント概要】
ゲンロン・セミナー第2期「1000分で『まちがい』学」も、いよいよ後半に突入。第4回の講師は、『理不尽な進化』や『人間の解剖はサルの解剖のための鍵である』(ともにちくま文庫)などの著作で知られる、文筆家の吉川浩満先生です。
わたしたちはどのように物事を知るのか? 人間の知性について研究してきたのは、人文学だけではありません。なかでも、1950年代に登場した認知科学は、哲学(とくに認識論)が扱ってきた問題を、さまざまな実験を行なうことで実証的に明らかにしてきました。
同時にわかってきたのは、人間がかんたんに「まちがう」存在であるということ。生存者バイアスや公正世界仮説がとくに有名ですが、現在では数々の「認知バイアス」が知られています。さらに、進化論を背景にして、じつはそうした「まちがい」にも合理性があるという研究も進んでいるのだとか。
学問の世界はもちろん、ビジネスの世界でも合理性は美徳とされています。では、わたしたちは合理性とどのように付き合っていくべきなのでしょうか。ゲンロン・セミナーの理系回にご期待ください!
【講師の吉川浩満先生より】
我々は正しさを追求します。あえてまちがいを選ぶ人はめったにいません。同じように、我々は正しさについては大いに気にかけていますが、まちがいに対して同等の注意を払うことはそれほどありません。
しかしながら、我々はまちがいから逃れることはできません。良かれ悪しかれ、まちがいは我々の生活や社会において、正しさと同様に大きな役割を演じています。それどころか、まちがいなしにはそもそも生命の歴史を考えることもできないでしょう。
本講座では、認知科学(人間の認知メカニズム)と進化学(生物の歴史と多様性)の観点から、まちがいをもたらす機構、まちがいがもたらす機能、まちがいとの付き合い方について、多層的(生命レベル、個人レベル、社会レベル)に考えてみたいと思います。
吉川浩満 Hiromitsu Yoshikawa
1972年生まれ。文筆家、編集者、配信者。慶應義塾大学総合政策学部卒業。国書刊行会、ヤフーを経て、文筆業。晶文社にて編集業にも従事。山本貴光とYouTubeチャンネル「哲学の劇場」を主宰。
著書に『哲学の門前』(紀伊國屋書店)、『人間の解剖はサルの解剖のための鍵である 増補新版』(ちくま文庫)、『理不尽な進化 増補新版』(ちくま文庫)、『人文的、あまりに人文的』(山本貴光との共著、本の雑誌社)、『その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。』(山本との共著、筑摩書房)、『脳がわかれば心がわかるか』(山本との共著、太田出版)、『問題がモンダイなのだ』(山本との共著、ちくまプリマー新書)ほか。翻訳に『先史学者プラトン』(山本との共訳、メアリー・セットガスト著、朝日出版社)、『マインド──心の哲学』(山本との共訳、ジョン・R・サール著、ちくま学芸文庫)など。
國安孝具 Takatomo Kuniyasu
1990年、茨城県生まれ。2024年、東京工業大学環境・社会理工学院建築学系の博士後期課程を単位取得満期退学し、株式会社ゲンロンに入社。担当業務はイベント企画、編集補助など。