カフェに
行く
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一般 入場券3,500円
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学生 入場券3,000円
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友の会会員限定最前列席 入場券4,000円
ネットで
見る

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チャンネル会員無料
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一般1,980円

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チャンネル会員無料
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一般2,000円
残席がある場合、会場での当日券販売も行います。ただし、ご準備できる座席数に限りがございます。おはやめにPeatixでご予約いただくようお願いをいたします。Peatixでのお申込みは、イベント当日の開始時刻まで可能です。
【イベント概要】
かつてウィトゲンシュタインは「語りえぬものについては沈黙せねばならない」と記しました。にもかかわらず、私たちは沈黙がとても難しい時代に生きています。画一的な「正しさ」のもと、沈黙することは無知に居直ることであり、犯罪に対して「見て見ぬふりをする」ことだと主張する人々が多いからです。
けれども現実には、私たちは世界の限られた部分しか知ることができません。最初に接した情報が、のちに誤りだと判明することもあります。十分な準備ができていない人々を沈黙から引き剥がし、敵か味方か「いまここ」で決めさせようとする態度は、むしろ混乱や陰謀論の温床になります。まさにそれこそが、いま左右問わずポピュリストが利用している詐術です。
トランプ第2期政権が始まり、リベラルデモクラシーのさまざまな前提が音を立てて崩れつつあります。そのような時代に、性急に「答え」に飛びつき、正義を「語りすぎ」てしまわないためには、いかなる自制が必要とされるのか。そしてメディアや論壇に求められる変化はなにか。
国際情勢の急展開から国内では兵庫県知事問題やフジテレビ問題まで、最近のさまざまな事例を参照しながら、ノンフィクションライターの石戸諭さん、批評家の大澤聡さん、そして東浩紀の3人がゲンロンカフェで語ります。

大澤聡 Satoshi Osawa
1978年生まれ。批評家/メディア研究者。近畿大学文芸学部准教授。東京大学大学院総合文化研究科博士課程修了。博士(学術)。日本の思想やジャーナリズムの歴史的変遷を分析しつつ、現代社会やカルチャーに関する批評活動も広くおこなっている。著書に『定本 批評メディア論』(岩波現代文庫)、『教養主義のリハビリテーション』(筑摩書房)。編著に『1990年代論』(河出書房新社)、『三木清教養論集』(講談社文芸文庫)、『三木清大学論集』(同)、『三木清文芸批評集』(同)などがある。

石戸諭 Satoru Ishido
1984年、東京都生まれ。ノンフィクションライター。立命館大学法学部卒業。2006年、毎日新聞社に入社。2016年、BuzzFeed Japanに移籍。2018年、独立してフリーランスのライターに。2020年、「ニューズウィーク日本版」の特集「百田尚樹現象」で第26回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞作品賞、2021年、「文藝春秋」掲載のレポート「『自粛警察』の正体」で第1回PEPジャーナリズム大賞を受賞。週刊誌から文芸誌、インターネットまで多彩なメディアヘの寄稿に加え、テレビ出演など幅広く活躍中。著書に、『リスクと生きる、死者と生きる』(亜紀書房)、『ルポ 百田尚樹現象 愛国ポピュリズムの現在地』(小学館)、『ニュースの未来』(光文社新書)、『視えない線を歩く』(講談社)、『東京ルポルタージュ』(毎日新聞出版)。

東浩紀 Hiroki Azuma
1971年東京生まれ。批評家・作家。東京大学大学院博士課程修了。博士(学術)。株式会社ゲンロン創業者。著書に『存在論的、郵便的』(第21回サントリー学芸賞)、『動物化するポストモダン』、『クォンタム・ファミリーズ』(第23回三島由紀夫賞)、『一般意志2.0』、『弱いつながり』(紀伊國屋じんぶん大賞2015)、『観光客の哲学』(第71回毎日出版文化賞)、『ゲンロン戦記』、『訂正可能性の哲学』など。