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ディズニー映画『アナと雪の女王』が『ハリー・ポッターと賢者の石』を抜いて歴代第3位、14週連続での興行成績第一位を更新していた6月半ば、ある話題が世上を賑わした。アイドル評論家として活躍しつづける中森明夫が、当初の依頼元である「中央公論」への掲載を拒まれたとして、サイト「Real-Japan」に『アナと雪の女王』をめぐるエッセイが全文を公開したのだ。
公開にあたって書き下ろされた前文に掲載拒否の事実のみしか記されていない以上、その詳しい経緯や判断の是非はまだ推し量ることしかできない。だが、女性性と彼女たちが強いられる「女らしさ」、そして「ありのままであること」をめぐって、小保方靖子から皇太子妃までを射程に収めたそのエッセイは、中森明夫らしい、けれん味と鋭さを湛えた佳作だった。分量やチューニングにおいて「掲載拒否」されねばならぬほどの暴力性を携えるわけでなく、著者の見事な表現の手つきと、ごくシンプルでしかし筋の通った主張(そして「アナと雪の女王」への敬意)だけが際立つその小文が拒まれることは、政治的あるいは商業的な危うさ以上に、「言葉の芸」としての文芸の拒絶にほかならない。
政治的偏向と安手のヒロイズムに満ちたオハナシがベストセラーともてはやされ著者や読者を勘違いさせる一方で、流布する物語の本質をやさしく抉る批評が拒まれる——歴史的な「近代文学の終り」とはまるで異質なレイヤーで訪れる「文芸への拒絶」を前に、小説『アナーキー・イン・ザ・JP』の著者であり、希代の読書家であり文芸批評家でもある中森明夫はいま、何をどう考えるのか。文芸の現在と未来をめぐる徹底討議120分。

市川真人 Makoto Ichikawa
20世紀末から約20年、文芸雑誌「早稲田文学」のリニューアルや文学フリマ、各種国際文芸フェスティバルの立ち上げ、文芸批評、TBS系情報番組「王様のブランチ」等各種媒体での書籍紹介など主に文芸ジャンルの更新を手がけつつ、早稲田大学等で教壇に立つ。直近の10年は関心を広義のメディアとコミュニケーションテクノロジーに移し、AIの設計概念を用いたコンテンツ分析の基礎研究やアプリケーション・ラボの企画アドバイスなどを行いつつ、半世紀に渡るギャンブル狂を加速させている。著書に『小説の設計図【ルビ:メカニクス】』、『紙の本が亡びるとき?』、『芥川賞はなぜ村上春樹に与えられなかったか』など。

中森明夫 Akio Nakamori
1960年三重県生まれ。作家/アイドル評論家。1980年代から多彩なジャンルで活動。〈おたく〉の名づけ親でもある。2011年、小説『アナーキー・イン・ザ・JP』が三島由紀夫賞候補となる。著者に『午前32時の能年玲奈』『アイドルにっぽん』『東京トンガリキッズ』『オシャレ泥棒』、共著に『AKB48白熱論争』等。