ゲンロンフリマ 文学とマンガと音楽の交差する地平へ!──即売会+3つのトークイベント

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  • 前売券
    1,700円
  • 当日券
    2,000円

【イベント概要】

今、日本のカルチャーシーンにはどのような可能性が残されているのでしょうか。
この国では日々魅力的なコンテンツが生み出され、多様な人々がそれを受け取り楽しんでいます。しかし、それが少なからず表面的な快楽だけを「消費」する行動になってしまっていることも確かです。SNS・動画サイトなどで人と繋がりやすい環境が作られたことで、逆にカルチャーに意味づけを行うことが難しくなっている。

そうであるからこそ、私たちは「本当に面白いコンテンツ」についてイメージしてみたいと考えました。そのためには、ただ論を交わすだけではなく、コンテンツの魅力そのものを体験する場所を用意することが必要です。

ゲンロンフリマは、その実践を目標として開催されるイベントです。このイベントでは、コンテンツの即売会に加え、3つのイベントが行われます。

ひとつは、電子書籍の新しいイメージを生み出すためのトーク。
ひとつは、日本のマンガ界における「ヤバさ」についての語り。
ひとつは、ノベルゲームの影響を受けつつメジャーデビューを果たしたバンドによるミニライブ&トーク。

そして即売会に関しても、文学・マンガ・音楽といった領域から、今の日本のカルチャーシーンに刺激を与えてくれるサークルが集まってくれています。

この場に参加していただくことで、来場者の皆様に今のポップカルチャーが持つ軽やかな魅力と、その奥に秘められた深みを感じ取っていただきたいと思っています。

※タイムテーブル
11:00:開場、即売会開始
13:00:トークイベント「電子書籍を拡張する」
15:00:トークイベント「王道の外側で——マンガの『ヤバさ』を保ち続けることについて」
17:00:fhánaミニライブ&トークショー
19:00:閉場

司会:坂上秋成

【1】トークイベント「電子書籍を拡張する」 13:00~14:30
出演者:笠井翔×斎藤大地×武田俊

電子書籍元年と言われた2009年から、すでに4年が経過しました。だが、当初期待されていたほどには、電子書籍が日本では普及していないというのが実情です。そこにはフォーマットの統一性、コンテンツの総数、ディスカバラビリティの欠如(=発見されにくい)といった様々な問題が横たわっています。
しかし、それとは別の問題として、電子書籍を利用することで、どのように魅力的な体験を読者に届けることができるのかという点に関する議論は十分になされていないように感じます。おそらく今必要なのは、デジタルだからこそ可能になる新しい読書体験についてのイメージを読者に届けることです。

トークイベントの出演者たちは、それぞれが独自の形で「電子書籍」に関わっています。
 
笠井翔氏は、PCやスマートフォンのブラウザからノベルゲームをプレイするためのシステムである「ノベルスフィア」に。
斎藤大地氏は、若い世代のニーズを把握した上で「オナホ男」や「放課後インターネット」といった個性的なコンテンツを提供する「ねとぽよ」に。
武田俊氏は、KAI-YOUの編集者・ディレクターとして、双方向性とリアルタイム性を重視したアプリである「電書カプセル」に。

「電子書籍」の未来を考えるには、ユーザーインターフェースやデバイスの普及といった問題だけではなく、いかにして読者を楽しませるかというイメージを膨らませる作業が必要になります。「読むことの楽しさ」を追及している三名のトークは、硬直化している部分の少なくない「電子書籍」に関する議論を前へ推し進めるものとなるはずです。

【2】「王道の外側で——マンガの『ヤバさ』を保ち続けることについて」 15:00~16:30
出演者:岩間秀和×中村公彦

日本のマンガは紛れもなく世界に誇るべき文化であり、日本における出版物全体の三分の一を占める巨大な産業となっています。しかしその一方で、ヒットコンテンツから「ヤバさ」が抜け落ちてしまい、いささかマンネリ化した作品が目につくようになったと感じている読者も少なくありません。
しかし、そうした中でも逆に「ヤバさ」を保ち、読者に刺激を与え続けているメディアや場所も存在します。このトークイベントでは、そうした「場」から、2010年に講談社から創刊された雑誌『ITAN』編集長である岩間秀和氏と、同人誌即売会「COMITIA」の実行委員会代表である中村公彦氏をお呼びしています。

雲田はるこ『昭和元禄落語心中』といった人気作品や田中相(『地上はポケットの中の庭』)ら新星を送り出した『ITAN』は、「世界のはじっこを描き出す」ことをコンセプトに掲げる、現在もっともエッジなマンガ雑誌のひとつです。
一方、「COMITIA」は1984年の初開催から100回以上を数え、今日ではおよそ3000サークルが出展する創作ジャンル最大規模の即売会です。作者も読者もアマチュアからプロまでが一堂に会し、新しい才能が次々に発掘されています。
単純にメジャーであることだけを良しとせず、それぞれの理想を求めながら面白いマンガを探し続けているお二人のトークからは、改めてマンガ文化が持つ奇妙な魅力を感じ取ることができるはずです。

トークを聴いたのち、私たちはこう声を揃えましょう——「いま、マンガがヤバい!」

【3】fhánaミニライブ&トークショー 17:00~18:00
出演者:佐藤純一、yuxuki waga、kevin mitsunaga、towana

2013年7月より放送されているアニメ『有頂天家族』のEDテーマ「ケセラセラ」でメジャーデビューを果たしたバンド、fhánaによるミニライブとトークイベント。VOCALOIDを使用した楽曲を作成していたり、メンバーがノベルゲームから強い影響を受けていたりと、様々なポップ感に満ちたバンドであるfhánaの魅力をぜひ感じ取ってください!

★即売会参加サークル一覧(追加・変更される場合もある点をご了承ください)

‡文学系ブース

◆アニメルカ http://animerca.blog117.fc2.com/

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サブカルチャー批評を中心としたZINEを発行。主な刊行物に、ウエダハジメインタビューを掲載した『アニメルカvol.5』(特集:〈物語〉シリーズ)や、西島大介×さやわかの「ひらめきマンガ学校」、アニメ研究者・夏目房之介、『ゆゆ式』の三上小又らのインタビューを掲載した『マンガルカvol.1』などがある。またジャズ×アニメをテーマに、菊地成孔、大谷能生、類家心平、吉田隆一、吉田アミらをゲストに迎えたトークイベント『ジャズメルカ』も主催。現在、新展開へ向けて準備中。

◆ねとぽよ http://netpoyo.hatenablog.jp/

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ねとぽよはネットの平和を守る市民団体です。イベント・ニュースサイト「ぽよねっと」、フルカラー電書雑誌『ねとぽよ』を発行しています。既刊、vol.1「ソーシャルゲーム特集」、vol.2「ARG特集」SP1「女の子WEB号」SP2「ニコニコ特集」はhttps://shop.netpoyo.jp/にて販売中です。会場ではイベント価格でちょっとお得!夏コミにて、vol.3「恋愛特集」を発表予定。

◆BLACK PAST http://blapas.jp/

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坂上秋成(小説家・文芸批評家)が責任編集を務める「新時代のミクスチャーマガジン」。これまでの寄稿陣に、奈須きのこ、虚淵玄、志倉千代丸、桜井光、十文字青、間宮緑、杉田悠、國分功一郎、中森明夫、木尾士目、横槍メンゴ、松竜、かずまこをなど。
創刊号、2号、「ビジュアルノベルの星霜圏」に続き、2013年春に新刊「ヱヴァンゲリヲンのすべて」を刊行。エ/ヱヴァを扱い、栗山千明・東浩紀へのインタビュー、大間九郎・森田季節による小説、斎藤環・渡邉大輔・さやわか・坂上秋成・村上裕一らによる論考などを掲載。

◆ボカロクリティーク http://www.vocalo-critique.net/

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ボカロ系イベントで定期的に頒布している批評誌のVOCALO CRITIQUE(ボカクリ)です。発刊自体は、クリプトンの伊藤社長にも寄稿頂いたvol.8で終了していますが、ボカロ批評の営みは形を変えて続いています。
法曹、学生、大学教授に技術者、ボカロP、売り手、作り手と書き手も多彩なら、内容も批評に限らず、環境分析、データ分析、エッセイやイベントレポート、小説、対談など多岐に渡ります。目立ったものでは、佐久間正英×キャプテンミライ対談、アミッドP、インターネット社の村上昇、産総研の後藤真孝など(敬称等略)。もちろん、ミクさんパンツ論もあります!

 

‡マンガ系ブース

◆臨界(溝口) http://1000000.xxxxxxxx.jp/

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溝口です。漫画を描いてコミティアに出ています。Twitter:https://twitter.com/mz000

◆あさがお文庫(いさかわめぐみ) http://megu.chu.jp/

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はじめまして、こんにちは。参加させていただき光栄です!いつもファンタジーめな漫画を描いてます。お立ち寄りいただけると嬉しいです!

◆マレーバクとコアリクイ http://www12.ocn.ne.jp/~gtc/

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◆おたべ★ダイナマイツ(おたべさくら) http://otabedynamite.sakura.ne.jp/
※成人向コンテンツ有

 

‡音楽系ブース

◆U/M/A/A Inc. http://www.umaa.net/

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2001年に東京とロンドンを拠点に、進化し続けるエレクトロニック・ミュージックをいち早く取り扱うレコード会社「Third-Ear」として誕生。2010年、国内外の“音楽”+“アート”を繋ぐHUB=ネットワーク拠点というコンセプトに基づき「U/M/A/A(ユーマ)」と社名を変更。

Jeff MillsやSenor Coconut、ZTTレコード等といった海外の音楽に加え、DECO*27やsasakure.UK、fhána等の国内アーティストまで、ボーダレスなクオリティー・ミュージックをリリースしている類を見ない新世代型音楽レーベルである。

◆s10rw http://s10rw.net/

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s10rw(ストロウ)とは、yuxuki waga, monaca:factory, ryuryu,
whooの4人を中心として結成された、インターネット発の総合クリエイティブサークル。親しみやすくも、刺激的で捻くれている、作品を続々と発表中。

「感性がどこか似ていて、面白い曲を作る人を集めた、音楽レーベルの様なサークル」という考えの元、2009年春に発足。2012年にはLeggysaladが加入し、現在は5人で活動を行なっている。

普段はニコニコ動画やYoutube等の動画サイトを中心に作品を発表しており、他にも、メンバーそれぞれが、アーティスト/バンド活動、ライブ出演、声優への楽曲提供、美術映像作品へのBGM提供など、インターネット上から飛び出して、幅広い活動を精力的に行なっている。

◆DearStage Records http://moejapan.jp/business/records/

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秋葉原ディアステージが、オリジナルの音楽を発信するためのプラットホーム、
それがDearStage Records.です。
2013年4月には中村航・滝本竜彦・泉和良/アンディーメンテが参加するコンピレーションアルバム「Pandora’s BOX」をリリース。
http://ds-records.dearstage.com/

笠井翔 Kakeru Kasai

1986年生まれ、山梨県出身。
株式会社言語社代表。ノベルスフィア代表。
『風ヶ原学園スパイ部っ!』『波間の国のファウスト』等のゲーム制作を経て、2011年よりノベルゲーム配信プラットフォーム・ノベルスフィアの開発に関わり責任者を務める。

斎藤大地 Daichi Saito

1987年生、若手IT業界人を中心として、電子書籍制作・トークイベント・ニュースサイト(http://news.netpoyo.jp/)などの活動を行う団体「ねとぽよ」象徴編集長。『朝まで生ソシャゲ』などを主催。本職は某動画サイトにて二次元担当。電子書籍を同人で発行する立場から議論に参加。

武田俊 Shun Takeda

KAI-YOU, LLC. ファウンダー/ディレクター。2011年、「すべてのメディアをコミュニケーション+コンテンツの場」に編集・構築するメディアプロダクション、KAI-YOU, LLC.を設立。編集者、エンジニア、UI/UX/3DCGデザイナー、Webディレクター、イベントプランナー、イラストレーターらを擁し、新しいメディアとコンテンツ、ユーザーの関係を「編集」すべく多くのプロジェクトを展開中。

岩間秀和 Hidekazu Iwama

1993年講談社入社。BE・LOVE編集部に配属以来、同編集部ひと筋。2010年、ITAN創刊に参加し、びっけ、naked ape、群青、アサミジョー、カム、大石フジコというITAN連載陣を担当。2012年よりITAN編集長。

中村公彦 Kimihiko Nakamura

1961年生。来年で発足30周年を迎える、日本最大の創作マンガ同人誌即売会コミティアの実行委員会代表。元まんが情報誌「ぱふ」編集長

fhána ふぁな

2011年、佐藤純一(key,cho)を中心に結成された、towana(Vocal)、kevin mitsunaga(Sampler,etc.)による3人組バンド。

 2013年8月に「ケセラセラ」(TVアニメ『有頂天家族』ED主題歌)でメジャーデビュー。翌年には、iTunesによりブレイク確実の新人として『NEW ARTISTS 2014』の1組に選出されたほか、1stアルバム「Outside of Melancholy」はオリコンウィークリー8位を記録。

現在に至るまで16作品ものアニメで主題歌の担当を果たし、作品の世界観に寄り添いながらも豊かな音楽性を提示し続けている。また、10thシングル「⻘空のラプソディ」(TVアニメ『小林さんちのメイドラゴン』OP主題歌)のMVは、YouTubeにて再生回数5,200万回を突破(2023年11月現在)。 さらに最新シングル「愛のシュプリーム!」(TVアニメ『小林さんちのメイドラゴンS』OP主題歌)は 発売されるやいなや各界から絶賛され、MVの再生回数も早くも1,500万回再生を突破し、様々なアワードも受賞した。

中心人物の佐藤純一は2006年に自身がボーカルを務めるバンド”FLEET”としてメジャーデビューしており、fhána結成後は他アーティストへの楽曲提供など作編曲家・音楽プロデューサーとしても積極的に活動を開始。2024年現在までに、fhánaと楽曲提供を合わせて30作品ものTVアニメ・TVドラマ・劇場版アニメの主題歌を担当。平成アニソン大賞作曲賞、令和2年アニソン大賞編曲賞、令和3年アニソン大賞では作品賞、編曲賞、ユーザー投票賞も受賞している。

ボーカルのtowanaは、2022年7月にTVドラマ『理想ノカレシ』EDテーマ「ベール」でソロデビューも果たした。 kevin mitsunagaはDJとしても様々なイベントに出演するなど、各メンバーは活動の幅を広げている。

ライブにも定評があり、日本国内では定期的にワンマンツアーを開催しており、2023年10月にはLINE CUBE SHIBUYA(渋谷公会堂)でデビュー10周年スペシャルライブを開催し大成功で幕を閉じた。

海外でのイベントにも積極的に出演。2024年1月には韓国・台湾・東京を巡る初のアジア・ツアーも開催。また2020年以降はオンラインライブを多数開催するなど常に時代と共に柔軟に活動してきた。世界最大のアニソンフェス”Animelo Summer Live”に7年連続で出演。アニソン界を軸としながらも、”ROCK IN JAPAN FESTIVAL”や”COUNTDOWN JAPAN”へ出演を続けるなど、ジャンルの壁や国境を越え、各方面からリスペクトを集めている。

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