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【イベント概要】
プライバシー、著作権、青少年有害情報など、情報社会で生じ続ける新たな法制度上の課題は、もはや一国の政府が制定する伝統的な「法律」のみによって解決することはできず、アップルやグーグル、フェイスブックといったグローバルなIT企業が設計する「アーキテクチャ」にその実現を委ねざるを得ない。国家を超えた権力すら有しうるプレイヤー達が織りなす権力構造の中で、我々の倫理はどのように実現されていくべきなのだろうか。
「ised:情報社会の倫理と設計についての学際的研究」の運営補助を経て、現在は情報社会の法制度の議論を先導する若手研究者が、isedによって提起された問題意識が現代の制度設計に対して持ちうる意味を論じていく。
生貝直人 Naoto Ikegai
1982年生まれ。2005年慶應義塾大学総合政策学部卒業、2012年東京大学大学院学際情報学府博士課程修了。博士(社会情報学)、博士論文学府長賞受賞。大学院在学中に国際大学GLOCOM東浩紀研究室リサーチ・アソシエイトとして、isedやコモンスフィア等の運営補助を行う。現在、国立情報学研究所特任研究員、東京芸術大学総合芸術アーカイブセンター特別研究員、慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科特任助教、特定非営利活動法人コモンスフィア(クリエイティブ・コモンズ・ジャパン)理事、総務省情報通信政策研究所特別フェロー等を兼任。
単著に『情報社会と共同規制』(勁草書房、テレコム社会科学賞奨励賞・国際公共経済学会賞受賞)、共著に『「統治」を創造する』(春秋社)、『デジタルコンテンツ法制』(朝日新聞出版)、『クラウド時代の著作権法』(勁草書房)等。専門分野は日米欧の情報政策(著作権・プライバシー・イノベーション)、文化芸術政策。