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【イベント概要】
「2014年軍事クーデター後の一年間で出頭命令を受けた人数:751人」
「同期間内、公共の場で意見を表明したことを理由に逮捕・拘束された人数:166人」
人権NGO、iLAWが発表したこのデータは、華やかでエキゾチックな「微笑みの国」としてのタイのイメージとはかけ離れています。
タイ現代作家の多くは作品の執筆だけでなく、出版社の創設や、文芸誌の発行、独立系書店の経営など、物語と言論に関するさまざまな活動をおこなっています。その一方、近年の社会的・政治的混沌の中で、彼らの思想と表現の自由が脅かされてもいます。
近くて遠い東南アジアの状況は、漠然とした不穏に包まれる現代の日本にとっても決して他人事ではありません。この状況下で言葉・声・書物・物語を生み出すことには一体どのような意義があるのか、タイ言論空間の最前線にいる二人の作家・編集者の声を聴きます。
【言語】
タイ語(日本語通訳つき)
【参加費】
入場無料(要事前予約)
【ご予約・お問い合わせ】
thaiwriter2015@thailit.com
*お名前・ご参加人数を明記の上、上記メールアドレスまでご連絡ください。
主催:Samnakphim Aan (タイ国出版社)
助成:国際交流基金バンコク日本文化センター
【イベント後記】
当日のtweetのまとめはこちら!
アイダー・アルンウォン Ida Aroonwong
編集者。人権団体で10年ほど勤務の後、編集者・翻訳家・作家・詩人として活動。2008年から雑誌Aan(アーン[読む])および同名出版社の編集長を務める。Aanはタイ国内外の先進的な研究者・批評家らの論考を掲載する、現代タイにおける事実上唯一の人文系学術・批評・思想誌であったが、2014年のクーデター後に休刊。数多くのセミナー等に登壇し、タイにおける文学・表現の自由の危機を訴え続けている。
ウティット・ヘーマムーン Uthis Haemamool
1975年タイ中央部サラブリー県ケンコーイ生まれ。バンコクのシラパコーン芸術大学絵画彫刻版画学部卒業。2009年に発表した3作目の長編小説『ラップレー、ケンコーイ』(“The Brotherhood of Kaeng Khoi”)にて作家としての地位を確立、同年の東南アジア文学賞とセブン・ブック・アワードを受賞。CNNGoにて、タイで最も重要な人物の一人として掲載された。2013年、京都市立芸術大学ギャラリー@KCUAで実施されたアーティストワークショップ「Work in Memory」に、映画監督のアピチャッポン・ウィーラセタクンと共に招聘講師として参加。同ワークショップに参加した日本のアーティストとの交流を通じて執筆した中編小説『残り香を秘めた京都』を発表。2014年から2015年までタイの文芸誌『Writer Magazine』及びタイ国文化省現代芸術文化局発行の文芸誌『Prakod』編集長。2017年『プラータナー:憑依のポートレート』(タイ語原題“Rang Khong Pratthana”、英訳“Silhouette of Desire”)を発表、同年バンコクにて自らのドローイングと絵画による展覧会「Silhouette of Desire」開催。2018年、タイ文化省よりSilpathorn Award文学部門受賞。
福冨渉 Sho Fukutomi
撮影=相馬ミナ
1986年東京都生まれ。タイ語翻訳・通訳者、タイ文学研究。青山学院大学地球社会共生学部、神田外語大学外国語学部で非常勤講師。著書に『タイ現代文学覚書』(風響社)、訳書にプラープダー・ユン『新しい目の旅立ち』(ゲンロン)、ウティット・ヘーマムーン『プラータナー』(河出書房新社)、Prapt『The Miracle of Teddy Bear』(U-NEXT)など。