ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校 標準コース 第2期 成果展直接行動(ハプニング)を待ちながら〈1日目〉

こちらのイベントはゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校の標準コース第2期成果展「直接行動(ハプニング)を待ちながら」となります。
観覧料は無料となりますが、会場にてワンドリンクのご注文をお願いいたします。

 

【イベント後記】


 

当日のtweetのまとめはこちら

togetter

 

 

密室のなかの直接行動ハプニング

新芸術校という新しい現代美術の実験も2年目に入り、再びその「成果」を世に問うことになる。新芸術校第2期が過ごした2016年は、なによりもまずこの世界が、この現実そのものが、度重なる「事件」の連続によって動いていた。Brexitからアメリカ大統領選の顛末を、人々が「ポスト真実」という流行語によってなんとか状況を呑み込もうとしていた矢先、トルコ、ドイツ、スイスで立て続けに起こったテロが、「ポスト真実」などという悠長な現状分析を粉砕した。おそらく21世紀のなかでも大きな転換点であったと語り継がれるだろう2016年という「事件」の年に、現代美術は蚊帳の外に置かれたままだった。

新芸術校第2期もまた、あまりにも激しく揺れ動く現実に対して、その「内部」においてではなく、「外部」で「事件」を起こしていた。たとえば2016年の12月、第2期生の秋山佑太やじょいともら数人が中心メンバーとなって開催した『BARRACKOUT』展は、オルタナティブスペースを用いた若手のグループ展として新たな方向性を示し、1ヶ月で約1000人の入場者が訪れる話題の展示となった。『BARRACKOUT』展では、新芸術校で学んだオルタナティブ・アートのメソッド(すなわちカオス*ラウンジのメソッド)を応用して、いささかフライング気味に、国内のアートシーンに直接介入することを企てたのである。

さてそれでは、第2期の成果展は「内部」の発表会に過ぎず、「外部」の「事件」に対して無力なままなのであろうか。そうではない。現代美術とはそもそも、移りゆく現実世界という「外部」に対して、独自の関係性を持った「密室」であったはずである。現代美術は、「密室」であることによってこそ、ジャーナリズムともアクティビズムともアカデミズムとも異なるテリトリーを確保してきたのだ。

かつて、この国の前衛美術家たちは、現代美術という「密室」のなかで「事件」を起こすことを「直接行動ハプニング」と名づけた。果たして、新芸術校という「密室」のなかで「直接行動ハプニング」は起こるだろうか。

黒瀬陽平

 

【受講生より】

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画像はクリックで拡大できます。

受講生制作の成果展特設ウェブサイト

 

【成果展日程】

2/5(日) 開場時間:13:00 ~ 17:00
ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校 第2期標準コース成果展「直接行動(ハプニング)を待ちながら」〈1日目〉
※ どなたでも無料でご入場いただけます。

2/5(日) 放送時間:20:00 ~ 21:30
ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校 第2期標準コース成果展 最終講評会
※ 講評会の模様はニコニコ生放送にて無料生中継いたします。視聴はこちら
※ ご入場は受講生およびゲンロン友の会上級会員限定となります。

2/6(月) 開場時間:13:00 ~ 20:00
ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校 第2期標準コース成果展「直接行動(ハプニング)を待ちながら」〈2日目〉
※ どなたでも無料でご入場いただけます。

 

【会場案内】

=第1会場:ゲンロンカフェ
=第2会場:五反田アトリエ
=JR五反田駅改札・都営浅草線五反田駅A6出口


第1会場:ゲンロンカフェ
〒141-0031 東京都品川区西五反田1-11-9 司ビル6F
03-5719-6821

第2会場:五反田アトリエ
〒141-0022 東京都品川区東五反田3-17-4 糟谷ビル2F
03-5422-7085

 

【お知らせ】

現在、〈ゲンロン カオス*ラウンジ 新芸術校〉では、第3期受講生を募集しております。募集締切は2017年2月28日(火)です。
詳細はこちらからご覧ください。みなさまのご応募をお待ちしております。


大槻香奈展開催中の五反田アトリエから東浩紀と黒瀬陽平がいちどは潰れかけた新芸術校の奇跡の復活と第3期のあまりに野心的な構想について、酒を飲みながら語る突発無料生放送

 

 

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