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〈ゲンロン 佐々木敦 批評再生塾〉の講義を生中継します。
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【課題】
本年度は、「文学」関係のワークショップが、私の担当もふくめ三回に限られているようだ。よって、今回は、区々たる課題ではなく、上記のような「大風呂敷」を与えたくおもいます。
素晴らしい言葉だが、その人だけには言って欲しくなかったものとして、「小説といふものは何をどんな風に書いても好いものだ」(森鴎外『追儺』一九〇九年)という名句が、出題者の念頭にあります。あるいは、小説が、言語芸術内の「捨て子」もしくは「私生児」であるというマルト・ロベールの卓言。その「捨て子」の「自由」度といったものを、①同じ言語芸術内の別ジャンルみならず、映画・演劇・音楽といった他の表現ジャンルとの比較を通して、②可能な限り具体的に、考察してください。
もちろん、逆にその「不自由」度でも、何ものかに対する思いがけぬ「正嫡」性でもかまいません。また、「批評」(もしくは、他人に読ませる「文章」)として成立していれば、①②の条件を無視しても構わない。
ともかく、この「大風呂敷」に、思い思いの言葉を、大胆かつ繊細に包みこんでお届けください。
【イベント後記】
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渡部直己 Naomi Watanabe
1952年東京生まれ。文芸批評家。早稲田大学文学学術院教授。専門:文芸批評、表象分析、創作指導。
著書『不敬文学論序説』(太田出版)、『私学的、あまりに私学的な』(ひつじ書房)、『日本小説技術史』(新潮社)、『言葉と奇蹟 泉鏡花・谷崎潤一郎・中上健次』(作品社)など多数。2017年1月に新著『日本批評大全』(河出書房新社)を刊行。
佐々木敦 Atsushi Sasaki
撮影=新津保建秀
1964年生まれ。思考家/批評家/文筆家。音楽レーベルHEADZ主宰。映画美学校言語表現コース「ことばの学校」主任講師。芸術文化のさまざまな分野で活動。著書に『成熟の喪失』(朝日新書)、『「教授」と呼ばれた男』(筑摩書房)、『増補新版 ニッポンの思想』(ちくま文庫)、『増補・決定版 ニッポンの音楽』(扶桑社文庫)、『ニッポンの文学』(講談社現代新書)、『未知との遭遇【完全版】』(星海社新書)、『批評王』(工作舎)、『新しい小説のために』『それを小説と呼ぶ』(いずれも講談社)、『あなたは今、この文章を読んでいる。』(慶應義塾大学出版会)、小説『半睡』(書肆侃侃房)など多数。