ゲンロン 佐々木敦 批評再生塾 第4期#13ラース・フォン・トリアー『アンチクライスト』(2009年)は、エンドロール冒頭でアンドレイ・タルコフスキーに献辞を捧げている。その理由を自由に論じなさい。──映画(2nd cycle)

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【課題】

ラース・フォン・トリアー『アンチクライスト』(2009年)は、エンドロール冒頭でアンドレイ・タルコフスキーに献辞を捧げている。その理由を自由に論じなさい。

【注記】
大きなヒントを与えるならば、この問いは、従来の映画批評に欠けがちな視座に、目を向けることを目的とする。欠けている視座とは、「<世界>(ありとあらゆる全体)はそもそもどうなっているか」という問いである。この問いを存在論ontologyという。
1990年代半ば以降、一見するだけで傑作だと分かる映画の多くが、「<世界>はそもそもどうなっているか」というontologicalな問いを据えている。なお、「<世界>がそうなっているなら、どう生きればいいか」という構えが実在論realismだ。
ちなみに、1990年代半ば以降にスペルベルやラトゥールなどの人類学者が起爆した「存在論的転回」が、哲学からAI論まで含めた広い分野に影響を与え、構築主義的な社会学を用済みにした。長い目で見ればrealismの内側でしか「構築」できないからである。
今回の問いは前年の問い(蓮實重彦の功罪)を踏まえた、より高度なものだ。蓮實重彦の影響下で長く展開されてきたシネフィル的批評の後に展開するべき「表現としての批評」の形を、おぼろげにでも掴むための一助になればと願っている。

 

 

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佐々木敦 Atsushi Sasaki

撮影=新津保建秀
1964年生まれ。批評家。HEADZ主宰。〈ゲンロン 佐々木敦 批評再生塾〉主任講師。『即興の解体/懐胎』(青土社)、『ex-music(L)』『同(R)』(アルテス・パブリッシング)、『「4分33秒」論』(Pヴァイン)、『シチュエーションズ』(文藝春秋)、『批評時空間』(新潮社)、『未知との遭遇』(筑摩書房)、『ニッポンの思想』、『ニッポンの音楽』(講談社現代新書)、『あなたは今、この文章を読んでいる。』(慶應義塾大学出版会)、『ゴダール原論』(新潮社)、『例外小説論』(朝日新聞出版)、『ニッポンの文学』(講談社現代新書)、など著書多数。近著に『未知との遭遇【完全版】』(星海社新書)、『筒井康隆入門』(星海社新書)、『新しい小説のために』(講談社)がある。

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放送開始
2018/12/19 19:30
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2018/12/26 18:00
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放送開始
2018/12/19 21:15
タイムシフト視聴終了
2018/12/19 23:59