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〈ゲンロン ひらめき☆マンガ教室〉の講義を生中継します。
【ワークショップ課題】
皆さんがこれから描くマンガのあらすじや企画内容を短い文章にして、20個提出してください。
ひらめき☆漫画教室第3期、ワークショップでお話しさせていただきます、漫画家の大井昌和です。
どうぞよろしくお願いいたします。
僕のワークショップでは企画を作ってもらいます。
企画とは、担当がついたりした段階になると必要になるし、職業漫画家は一生やっていくことです。
漫画家は連載しながら次の企画を練っていたりします。
新人が初めて編集者さんに「何か企画はありますか?」と聞かれるとうろたえてしまいます。
企画ってなんだろう、と。
描きたいものか、売れるものか、雑誌に合うものか・・・、方向性はいろいろありますが、
「何か企画ありますか?」
「ないです」とは言えないのが漫画家で、このワークショップです。
企画とはとても曖昧ですが、ないと始まらないし、
そのあとのキャラやネーム作りで迷った時の支えになる可能性もあります。
数行の言葉で、なんかいい、と思わせればオッケーです。
なんかいい、とは媒体にあってそう、とか売れそうとか、面白そう、とか企画によりますが、
この数行の企画で自分の描くべきものを捉えた言葉になっていれば伝わるし、
描くべきものを捉えきれてないと言葉にするのが難しいかもしれません。
形としては、
・どんなキャラが
・どんな世界観で
・何をするか
という形になることが多いですが、そうなってなくてもいいです。
ただこれを20個くらいください。
このワークショップは数です。
漫画家に重要な要素の一つは量になるからです。
(手塚治虫が偉い理由はこの量がすごい事にもあります)
お話、ストーリーのネタではなく、
作品の引き出しの数です。
(大井昌和)
大井昌和 Masakazu Ooi
第三回電撃ゲームコミック大賞銀賞
月刊電撃コミックガオ!にて『ひまわり幼稚園物語あいこでしょ』でデビュー。
主な作品は『ちぃちゃんのおしながき』『おくさん』『明日葉さんちのムコ暮らし』『ヒメコウカン』など。
さやわか Sayawaka
1974年生まれ。ライター、物語評論家、マンガ原作者。〈ゲンロン ひらめき☆マンガ教室〉主任講師。著書に『僕たちのゲーム史』、『文学の読み方』(いずれも星海社新書)、『キャラの思考法』、『世界を物語として生きるために』(いずれも青土社)、『名探偵コナンと平成』(コア新書)、『ゲーム雑誌ガイドブック』(三才ブックス)など。編著に『マンガ家になる!』(ゲンロン、西島大介との共編)、マンガ原作に『キューティーミューティー』、『永守くんが一途すぎて困る。』(いずれもLINEコミックス、作画・ふみふみこ)がある。「コミックブリッジ」で『ヘルマンさんかく語りき』(作画:倉田三ノ路)を連載中。