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webゲンロンにイベントのレポート記事を掲載しています。ぜひお読みください。
記事URL= https://webgenron.com/articles/article20200914_01/
【イベント概要】
三宅陽一郎氏が主催する「人工知能のための哲学塾」。
「西洋哲学篇」「東洋哲学篇」に次ぐ第三弾「未来社会篇」が、このたび書籍化された。
これまでの「西洋哲学篇」「東洋哲学篇」では、古今の哲学を手がかりに「個」としての人工知能の性質を論じたのに対し、今回の「未来社会篇」では、人工知能と社会のかかわりを主題とする。
人と人工知能はわかりあえるか。愛し合えるか。人工知能はどのような社会を築くのか。
これらのテーマについて本書では、ゲームAI開発者である三宅陽一郎が「人工知能から哲学へ」、哲学を専門とする大山匠が「哲学から人工知能へ」と、それぞれの立場から掘り下げている。
巻末の対談パートで三宅が触れているように、アシモフのSFミステリ『はだかの太陽』は、人と人が直接対面したり触れ合ったりすることのない未来社会を舞台としている。そこで人と人の間を取り持つのはロボットたちだ。
新型コロナウイルスが流行し、くしくも『はだかの太陽』のような世界が現出しているいま、人工知能と人間のかかわりについての原理的な思考が求められている。
人々はSNSの過剰なつながりの中に身を置く一方、身体的な接触はいままでになく減っている。人間と社会の関係が変わりゆくなかで、人工知能はどのようにふるまうことになるのか。
ゲーム作家としても文筆家としても多くの著書があり、「人工知能のための哲学塾」のスーパーバイザーでもある山本貴光とともに、人工知能と築く未来社会を考える。
※ 放送のみ(会場は無観客)のイベントです。
『人工知能のための哲学塾 未来社会篇』(ビー・エヌ・エヌ新社)
大山匠 Takumi Ohyama
1990年生まれ。立教大学兼任講師。上智大学大学院哲学研究科博士前期課程卒。哲学(現象学、心の哲学など)を主な専門とし、広くテクノロジーに関する現代的問題を取り上げた授業や講演を担当。また、機械学習エンジニア、コンサルタントとして民間企業を数社経験。
三宅陽一郎 Yoichiro Miyake
ゲームAI開発者。京都大学で数学を専攻、大阪大学(物理学修士)、東京大学工学系研究科博士課程(単位取得満期退学)。博士(工学、東京大学)。2004年よりデジタルゲームにおける人工知能の開発・研究に従事。東京大学生産技術研究所特任教授、立教大学大学院人工知能科学研究科特任教授、九州大学客員教授、東京大学先端科学技術センター客員研究員。国際ゲーム開発者協会日本ゲームAI専門部会設立(チェア)、日本デジタルゲーム学会理事、人工知能学会編集委員会副編集委員長・シニア編集委員、情報処理学会ゲーム情報学研究会運営委員。著書に『人工知能のための哲学塾』 『人工知能のための哲学塾 東洋哲学篇』『人工知能のための哲学塾 未来社会篇』(ビー・エヌ・エヌ新社)、『ゲームAI技術入門』『人工知能の作り方』(技術評論社)、『なぜ人工知能は人と会話ができるのか』(マイナビ出版)、『人工知能と人工知性』(iCardbook)、『人工知能が生命になるとき』(PLANETS)。共著に『絵でわかる人工知能』(SBクリエイティブ)、『高校生のための ゲームで考える人工知能』(筑摩書房、山本貴光氏と共著)、『ゲーム情報学概論』(コロナ社)。監修に『最強囲碁AI アルファ碁 解体新書』(翔泳社)、『マンガでわかる人工知能』(池田書店)、『C++のためのAPIデザイン』(SBクリエイティブ)などがある。
山本貴光 Takamitsu Yamamoto
1971年生まれ。文筆家・ゲーム作家。コーエーでのゲーム制作を経て文筆や教育に携わる。著書に『記憶のデザイン』(筑摩書房)、『マルジナリアでつかまえて』『投壜通信』(本の雑誌社)、『文学問題(F+f)+』(幻戯書房)、『「百学連環」を読む』(三省堂)、『文体の科学』(新潮社)、『世界が変わるプログラム入門』(ちくまプリマー新書)、『高校生のためのゲームで考える人工知能』(三宅陽一郎との共著、ちくまプリマー新書)、『脳がわかれば心がわかるか』(吉川浩満との共著、太田出版)、『サイエンス・ブック・トラベル』(編著、河出書房新社)など。翻訳にジョン・サール『MiND──心の哲学』(吉川と共訳、ちくま学芸文庫)、サレン&ジマーマン『ルールズ・オブ・プレイ』(ニューゲームズオーダー)など。目下は、東京科学大学教授、金沢工業大学客員教授。