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webゲンロンにイベントのレポート記事を掲載しています。ぜひお読みください。
記事URL= https://webgenron.com/articles/article20201010_01/
【イベント概要】
本年度の第42回 講談社 本田靖春ノンフィクション賞は、片山夏子『ふくしま原発作業員日誌 イチエフの真実、9年間の記録』(朝日新聞出版)と吉田千亜『孤塁 双葉郡消防士たちの3.11』(岩波書店)のW受賞となった。
『ふくしま原発作業員日誌』は、東京新聞の記者である片山氏の連載記事が書籍化されたもの。高線量下で、命の危険と隣り合わせという福島第一原発で働く作業員たちの姿を取材し続け、話題を呼んだ。東電や政府発表からは見えてこない作業員たちの現実を伝える、渾身のルポルタージュだ。
フリーライターの吉田氏は、『ルポ 母子避難』『その後の福島』などの著書を通じて、原発事故の被害者や避難者たちのリアルな実態を伝えてきた。『孤塁』では、大地震と津波とともに原発事故が発生するなか、住民救助や避難誘導、さらに原発構内での活動にもあたった福島県双葉郡の消防士たちの姿に迫った。
この度ゲンロンカフェでは、原発事故とその間近にいる人々の姿を丹念に追い続ける両氏にお話を伺う。司会を務めるのは、ノンフィクションライターの石戸諭氏。石戸氏もまた著書『リスクと生きる、死者と生きる』などを通して、紋切り型の報道からこぼれ落ちる、福島の人々の声に耳を傾け続けてきた。
今年は原発事故から10年目という節目にも関わらず、新型コロナ流行も重なってか、震災や原発事故についての報道は決して多くはない。原発事故の間近で生きた人々の声を、われわれはどのように伝えていくことができるのか。気鋭のジャーナリスト、ルポライターによる必聴の鼎談!
※ 放送のみ(会場は無観客)のイベントです。
『ふくしま原発作業員日誌 イチエフの真実、9年間の記録』(朝日新聞出版)
『孤塁 双葉郡消防士たちの3.11』(岩波書店)
片山夏子 Natsuko Katayama
中日新聞東京本社(東京新聞)福島特別支局の記者。大学卒業後、化粧品会社営業、ニートを経て、埼玉新聞に。出生前診断の連載「いのち生まれる時に」がファルマシア・アップジョン特別賞に。中日新聞入社後は、社会部や特別報道部などで取材。東日本大震災直後は、東京電力や旧原子力安全・保安院などを取材。2011年8月から、東電福島第一原発で働く作業員を主に取材。作業員の家族への思いや苦悩を描いた連載「ふくしま作業員日誌」が「むのたけじ地域・民衆ジャーナリズム大賞」を受賞。作業員日誌をまとめた本『ふくしま原発作業員日誌――イチエフの真実、9年間の記録』(朝日新聞出版)が第42回「講談社 本田靖春ノンフィクション賞」を受賞 。
吉田千亜 Chia Yoshida
フリーライター。東日本大震災後、原発事故と向き合う人々の取材を続けている。著書に『ルポ 母子避難――消されゆく原発事故被害者』(岩波新書)、『その後の福島――原発事故後を生きる人々』(人文書院)など。近著『孤塁――双葉郡消防士たちの3・11』(岩波書店)で、第42回「講談社 本田靖春ノンフィクション賞」、2020年度「日隅一雄・情報流通促進賞」大賞を受賞 。
石戸諭 Satoru Ishido
1984年、東京都生まれ。ノンフィクションライター。立命館大学法学部卒業。2006年、毎日新聞社に入社。2016年、BuzzFeed Japanに移籍。2018年、独立してフリーランスのライターに。2020年、「ニューズウィーク日本版」の特集「百田尚樹現象」で第26回編集者が選ぶ雑誌ジャーナリズム賞作品賞、2021年、「文藝春秋」掲載のレポート「『自粛警察』の正体」で第1回PEPジャーナリズム大賞を受賞。週刊誌から文芸誌、インターネットまで多彩なメディアヘの寄稿に加え、テレビ出演など幅広く活躍中。著書に、『リスクと生きる、死者と生きる』(亜紀書房)、『ルポ 百田尚樹現象 愛国ポピュリズムの現在地』(小学館)、『ニュースの未来』(光文社新書)、『視えない線を歩く』(講談社)、『東京ルポルタージュ』(毎日新聞出版)。