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webゲンロンにイベントのレポート記事を掲載しています。ぜひお読みください。
記事URL= https://webgenron.com/articles/article20201028_01/
【イベント概要】
「オックスフォード英語大辞典」(通称OED)は、世界最大の英語辞典だ。1928年の初版刊行まで70年以上を費やしたOEDが目指したのは、歴史上のあらゆる英語文献からできる限りの用例を引き、すべての言葉を収録することだった。編纂計画の中心にいた「異端の学者」マレーはイギリス中に協力者を募ったが、無謀ともいえる挑戦は困難を極めた。しかし、あるとき大量の用例集が届き、計画は大きく前進。送ってきた協力者は、精神病院にいた「殺人者」マイナーだった――
この驚くべき実話を描き、ベストセラーとなったサイモン・ウィンチェスター『博士と狂人』が映画化され、10月16日より全国公開される。同作の映画化に20年以上を費やし主演を務めるメル・ギブソンと、アカデミー賞受賞俳優ショーン・ペンの初共演も話題だ。
ゲンロンカフェでは、同映画の公開を記念して、辞書編纂者の飯間浩明氏、文筆家の山本貴光氏と吉川浩満氏を迎えたトーク番組を生配信する。
『三省堂国語辞典』の編集委員である飯間氏は、ゲンロンカフェ初登壇。メディア出演や著書も多く、辞典作りの面白さを伝える第一人者として知られている。博覧強記で知られる山本・吉川両氏とともに、『博士と狂人』の原作と映画の魅力から、辞典とはなにかについて、言葉を考えることについて、たっぷりとお話しいただく予定だ。
共催:ポニーキャニオン
2020年10月16日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町・渋谷ほか全国ロードショー
映画『博士と狂人』
監督:P.B. シェムラン
出演:メル・ギブソン、ショーン・ペン、ナタリー・ドーマー、スティーヴ・クーガン ほか
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※ 放送のみ(会場は無観客)のイベントです。
飯間浩明 Hiroaki Iima
1967年、香川県高松市生まれ。早稲田大学第一文学部卒業、同大学院博士課程単位取得。2005年『三省堂国語辞典』の編集委員に就任、第6版(08年)以降の編纂に関わる。著書に『辞書を編む』『ことばハンター』『知っておくと役立つ街の変な日本語』『日本語をつかまえろ!』などのほか、文章読本として『非論理的な人のための論理的な文章の書き方入門』『伝わる文章の書き方教室』などがある。
山本貴光 Takamitsu Yamamoto
1971年生まれ。文筆家・ゲーム作家。コーエーでのゲーム制作を経て文筆や教育に携わる。著書に『記憶のデザイン』(筑摩書房)、『マルジナリアでつかまえて』『投壜通信』(本の雑誌社)、『文学問題(F+f)+』(幻戯書房)、『「百学連環」を読む』(三省堂)、『文体の科学』(新潮社)、『世界が変わるプログラム入門』(ちくまプリマー新書)、『高校生のためのゲームで考える人工知能』(三宅陽一郎との共著、ちくまプリマー新書)、『脳がわかれば心がわかるか』(吉川浩満との共著、太田出版)、『サイエンス・ブック・トラベル』(編著、河出書房新社)など。翻訳にジョン・サール『MiND──心の哲学』(吉川と共訳、ちくま学芸文庫)、サレン&ジマーマン『ルールズ・オブ・プレイ』(ニューゲームズオーダー)など。目下は、東京工業大学教授、金沢工業大学客員教授。
吉川浩満 Hiromitsu Yoshikawa
1972年生まれ。文筆家、編集者、配信者。慶應義塾大学総合政策学部卒業。国書刊行会、ヤフーを経て、文筆業。晶文社にて編集業にも従事。山本貴光とYouTubeチャンネル「哲学の劇場」を主宰。
著書に『哲学の門前』(紀伊國屋書店)、『人間の解剖はサルの解剖のための鍵である 増補新版』(ちくま文庫)、『理不尽な進化 増補新版』(ちくま文庫)、『人文的、あまりに人文的』(山本貴光との共著、本の雑誌社)、『その悩み、エピクテトスなら、こう言うね。』(山本との共著、筑摩書房)、『脳がわかれば心がわかるか』(山本との共著、太田出版)、『問題がモンダイなのだ』(山本との共著、ちくまプリマー新書)ほか。翻訳に『先史学者プラトン』(山本との共訳、メアリー・セットガスト著、朝日出版社)、『マインド──心の哲学』(山本との共訳、ジョン・R・サール著、ちくま学芸文庫)など。